ペットリフォームで補助金は使える?内窓なら最大14万円/箇所、ただし条件があります

ペットリフォームで補助金は使える?内窓なら最大14万円/箇所、ただし条件があります
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「ペットのためのリフォームに使える補助金はありますか」。結論から言うと、ペット目的そのものを対象にした補助金は見つかりませんでした。

ただし調べていくうちに、ひとつだけ例外的に大きな補助が出る工事があることが分かりました。内窓(二重窓)の設置です。

内窓は、犬の鳴き声が外に漏れる量を減らし、留守番中の室温上昇も抑えられる工事です([内窓で犬の鳴き声はどこまで静かになる?](https://pet-kurashi.net/2026/08/22/inner-window-soundproof/))。つまりペットのための工事でありながら、断熱改修としての補助対象になります。

金額も小さくありません。1箇所あたり最大14万円です。この記事では、環境省の公式情報をもとに、金額・要件・つまずきやすい落とし穴を整理します。

くらすけ

くらすけ

ペット用の補助金は無いけど、窓ならもらえるかもしれないってこと?

補助金について必ずご確認ください

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– 本記事で紹介する補助金・助成制度は、ペット専用の補助金ではありません。断熱改修など住宅リフォーム一般を対象とした制度のうち、ペットと暮らす住まいづくりにも活用しうるものを紹介しています。

– 多くの制度は施工業者(登録事業者)経由での申請が必要です。ご自身で直接申請できない場合があるため、契約前に施工業者へ申請対応の可否をご確認ください。

– 補助の対象となる工事内容・性能要件・申請期間・予算枠には条件があります。同じ工事でも仕様によって対象外となる場合があります。最新の公募要領を必ず制度の公式サイトでご確認ください。

– 本記事の情報は2026年8月22日時点のものです。制度は年度ごとに変更・終了することがあります。

目次

ペット目的の補助金は存在しない

まずここをはっきりさせておきます。「ペットのため」という理由で受けられる国の補助金は、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした。

補助の対象になるかどうかを決めているのは、工事の目的ではなく工事の中身です。断熱性能が上がるか、バリアフリー化されるか、といった基準で判断されます。

したがって、床の張り替え・壁紙の交換・キャットウォークの造作・脱走防止の柵といったペットリフォームの中心的な工事は、基本的に補助の対象外です。

例外が、内窓です。

内窓なら最大14万円/箇所(先進的窓リノベ2026事業)

環境省の「先進的窓リノベ2026事業」(断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)が現行で走っています。令和7年度補正予算で1,125億円という規模の事業です[1]。

内窓設置の補助額

補助額は、窓の性能グレード窓の大きさの組み合わせで決まります[2]。

性能グレード(熱貫流率)

グレード基準[2]
P(SS)1.1以下
S1.5以下

窓の大きさの区分[2]

区分面積
特大(G)4.0㎡以上
大(L)2.8㎡以上、4.0㎡未満
中(M)1.6㎡以上、2.8㎡未満
小(S)0.2㎡以上、1.6㎡未満

補助額(戸建住宅・延床面積240㎡以下の非住宅の場合)[2]

グレード特大
P(SS)140,000円(中間区分あり)36,000円
S76,000円(中間区分あり)22,000円

※編集部が確認したのは特大と小の金額です。大・中の具体的な金額は公式サイトの一覧でご確認ください[2]。

掃き出し窓は「大」か「特大」に該当することが多いサイズです。犬が外を見て吠える窓は、たいていこの掃き出し窓です。

補助上限と、見落としやすい下限

項目内容[1]
補助上限住宅は1戸あたり100万円
補助額の下限1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事が対象

この下限が実務上いちばん重要です。

たとえば Sグレードの小さい窓(22,000円)を1箇所だけやっても、5万円に届かないため申請できません[1][2]。

つまり「試しに1箇所だけ」では補助を受けられない可能性があります。複数箇所をまとめるか、大きな窓を対象にするかで、5万円のラインを越える設計にする必要があります。

くらすけ

くらすけ

1箇所だけだと、もらえないことがあるんだね。まとめてやるかどうかで変わるのか。

申請できる期間と、着工のタイミング

項目内容[1]
対象となる着工日2025年11月28日以降
交付申請期間申請開始〜遅くとも2026年12月31日まで
予約期間申請開始〜遅くとも2026年11月16日まで

注意点が2つあります。

  1. 着工日が2025年11月28日より前の工事は対象外です。すでに工事を終えている場合は使えません
  2. 「遅くとも」という表記に注意。予算がなくなり次第、期日前に終了します。1,125億円という規模でも、上限に達すれば締め切られます

申請は自分ではできません

これは知らないと詰みます。

環境省は「登録事業者が補助対象者に代わり交付申請等の手続きを行います」としています[1]。消費者が直接申請することはできません。

つまり、依頼する施工会社がこの事業の登録事業者でなければ、補助金は受けられません。

確認すべきこと: 見積を取る段階で、「先進的窓リノベ2026事業の登録事業者ですか」「この工事で申請できますか」を必ず聞いてください。工事が終わってから聞いても手遅れです。

業者選びの全体的な考え方は[ペットリフォーム業者の選び方](https://pet-kurashi.net/2026/08/20/pet-reform-contractor/)にまとめています

補助金を使える工事になるか相談する

工事が必要かどうかの切り分けから相談できます。相談は無料です。お見積りは施工会社が現地を見たうえで作成します。

対象になる建物

戸建・集合住宅によらず、既存の住宅および非住宅建築物が対象です[1]。ただし建築基準法で第1種または第2種低層住居専用地域に建設可能な用途の建物(一部除外あり)に限定されています[1]。

賃貸集合住宅も対象に含まれますが、内窓の設置には貸主の許可が必要です。

補助金の仕様と、防音の仕様は同じではない

ここは正直にお伝えしておきます。

補助の対象になるのは、熱貫流率が基準を満たす窓です(P(SS)は1.1以下、Sは1.5以下)[2]。これは断熱性能の基準であって、防音性能の基準ではありません。

一方、防音の観点では、LIXILが「既存の窓と内窓の距離を大きくするほど防音効果が高まる」「既存窓とガラス厚が異なるほど効果が高まる」と説明しています([内窓の記事](https://pet-kurashi.net/2026/08/22/inner-window-soundproof/)参照)。

なお本事業には、内窓を「既存外窓(ドア)の開口面から屋内側へ50cm以内に平行に設置」という位置の要件があります[2]。窓枠の中で離す範囲は通常この制約内に収まりますが、設計上の条件がひとつ増えることは知っておいてください。

結論として、「補助金が最も多く出る仕様」と「鳴き声対策に最も効く仕様」は、必ずしも一致しません。どちらを優先するかは、施工会社と相談して決めることになります。

ペットリフォームの他の工事はどうか

工事補助の見込み
内窓の設置対象。本記事のとおり[1][2]
床の張り替え(ペット対応床材)ペット目的では対象外。断熱改修としての要件を満たすかは制度ごとに要確認
壁紙・腰壁対象外
キャットウォーク・キャットステップ対象外
脱走防止の柵・二重扉対象外
ペットドア対象外

なお、シニアのペットのためのバリアフリー的な改修(段差解消など)については、住宅リフォーム一般のバリアフリー改修を対象とする制度が別途あります。ただし制度ごとに要件が異なり、ペットのためという理由では対象になりません(人の居住性を基準に判断されます)。該当しそうな場合は、施工会社に確認してください。

よくある質問

Q. ペットリフォームに使える補助金はありますか?

ペット目的そのものを対象にした補助金は、編集部が確認した範囲ではありません。ただし内窓の設置は「先進的窓リノベ2026事業」の対象で、1箇所あたり最大140,000円(P(SS)グレード・特大窓の場合)の補助があります[2]。

Q. いくらもらえますか?

窓の性能グレードと大きさで決まります。P(SS)グレードなら特大140,000円〜小36,000円、Sグレードなら特大76,000円〜小22,000円です[2]。住宅は1戸あたり100万円が上限1申請あたりの合計補助額が5万円以上であることが条件です[1]。

Q. 自分で申請できますか?

できません。登録事業者が代わりに手続きを行います[1]。依頼先が登録事業者かどうかを、契約前に必ず確認してください。

Q. いつまでの工事が対象ですか?

着工日が2025年11月28日以降の工事が対象です[1]。交付申請は遅くとも2026年12月31日まで、予約は遅くとも2026年11月16日までですが、予算に達し次第、期日前に終了します[1]。

Q. 1箇所だけでも申請できますか?

できない場合があります。1申請あたりの合計補助額が5万円以上である必要があるため[1]、たとえばSグレードの小さい窓1箇所(22,000円)だけでは届きません[2]。複数箇所をまとめる設計が必要です。

Q. 賃貸でも使えますか?

事業の対象には集合住宅も含まれます[1]。ただし内窓の設置には貸主の許可が必要です。

Q. 床の張り替えは対象になりますか?

ペット目的では対象外です。補助の可否は工事の目的ではなく中身(断熱性能が上がるかなど)で判断されます。

編集部の結論

  • ペット目的そのものを対象にした補助金は無い。判断されるのは工事の目的ではなく中身
  • 例外は内窓。「先進的窓リノベ2026事業」で 1箇所あたり最大140,000円[2]。予算1,125億円規模の事業[1]
  • 内窓は、鳴き声対策と夏の室温対策を兼ねられる工事。ペットの家にとって、補助が出る唯一の実用的な選択肢
  • 落とし穴は下限。1申請あたり合計5万円以上でないと申請できない[1]。「1箇所だけ試す」ができないことがある
  • 自分では申請できない。登録事業者経由が必須[1]。業者選びが補助金の可否を決める
  • 着工日2025年11月28日以降が対象。予算上限に達すれば期日前に終了[1]
  • 補助金が出る仕様と、防音に最も効く仕様は一致するとは限らない

記事だけでは判断できないこと

自宅の窓がどのサイズ区分に入るかどのグレードの製品を入れれば5万円のラインを越えるかは、窓の実寸と製品の組み合わせ次第です。これは窓を測らないと決まりません。

また、依頼先が登録事業者かどうかで、そもそも申請できるかが変わります。

窓の写真とおおよその寸法があれば、補助を受けられそうな設計になるかを一緒に確認できます。

補助金を使える組み合わせになるか相談する

工事が必要かどうかの切り分けから相談できます。相談は無料です。お見積りは施工会社が現地を見たうえで作成します。

くらすけ

くらすけ

ペット用の補助金は無い。でも内窓ならある。「1箇所だけだと足りないかも」と「業者さんが登録事業者か」の2つを先に確認しよう。

あわせて読みたい

参考文献・出典

(すべて2026年8月22日確認。制度は年度ごとに変更・終了します。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)

  1. 環境省「先進的窓リノベ2026事業【公式】事業概要」(補助上限・下限・申請期間・着工日・申請主体・予算額・対象建物) https://window-renovation2026.env.go.jp/about/
  2. 環境省「先進的窓リノベ2026事業【公式】対象工事の詳細【内窓設置】」(性能グレード・窓サイズ区分・補助額・設置位置要件) https://window-renovation2026.env.go.jp/construction/inner-window.html
  3. 国土交通省「住宅省エネ2026キャンペーン【公式】」 https://jutaku-shoene2026.mlit.go.jp/
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この記事を書いた人

メーカーの仕様書やFAQを複数社ぶん並べて、書いてあることの違いを確かめてから記事にしています。「ペット用」と書いてあっても、中身は各社でけっこう違います。工事が要らないなら要らないと書きますし、間違えたら訂正を出して残します。

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