編集部の考えでは、麻紐は土台に合わせて留め方を先に決めてから巻きます。自分の木材はタッカーで留め、借りている家の柱は結ぶだけにします。金属のポールは、結びに少量の接着を足します。読み比べた4資料では、どの方法でもきつく引きながら巻く点が共通でした。
「巻き始めと巻き終わりはどう留めるの?」が編集部でも気になり、麻紐やロープの巻き方を書いた資料を4つ読み比べてみました。すると、4つともそろっていたのは「きつく巻く」だけで、留め方は4通りに分かれていました[1][2][3][4]。
何m要るかの計算は猫の爪とぎ手作り|100均の麻紐で届く高さと種類にまとめています。この記事は、巻き方と留め方だけを扱います。
くらすけ
巻いても、ぼくがバリバリしたらゆるまないか心配でつ。留め方が気になるでつ。
4つの資料で、留め方はどう違う?
読み比べたのは、検索で見つかった資料のうち本文を読めた4つです。どれも公的機関の資料ではなく、実例の記事、修理ガイド、米国の保険会社の解説、個人のDIY記事です。それぞれ次のように書いていました。
| 資料 | 巻き始め | 途中 | 巻き終わり |
|---|---|---|---|
| 神戸新聞NEXT(家の柱の実例)[1] | タッカー | 約30cmごとにタッカー | 端を一巻き前に巻き込んでタッカー |
| iFixit(爪とぎの巻き直し)[2] | 接着 | 数層ごとにホットグルー | 余りを切って接着 |
| MetLife Pet Insurance[3] | 結ぶ | 長く使うなら10〜15周ごとに少量の接着 | 結ぶ |
| Brittany Goldwyn(丸棒で自作)[4] | 接着+ステープル1本 | 縦に線状の接着 | 接着+ステープル。乾いたら抜く |
そろっていたのは、きつく巻くことです。iFixit はこう書いています。
It’s important to keep the rope tight as you wrap it so it doesn’t come loose when your cat scratches on it.[2]
猫が引っかいたときに緩まないように、という理由です。神戸新聞の実例でも「麻ひもをしっかりと引っ張りながら、適宜タッカー(大きいホチキスのような工具)で固定していくといいと思います」と語られていました[1]。
分かれていたのは、留める道具と間隔です。神戸新聞の実例は約30cmごと[1]。MetLife の「10〜15周ごと」は、太さ5mmの紐なら約5〜7.5cmごとに当たります(換算は当編集部)[3]。同じ MetLife の記事でも、ガラス瓶に巻く手順では5〜10周ごとです[3]。道具も土台も違うので、間隔だけを比べて「どちらが正しい」とは言えません。
どの留め方が長持ちするかを比べたデータは、今回確認した資料にはありませんでした。神戸新聞の実例も「巻いてから1カ月ほど経ちましたが、今のところ緩みなどはありません」という、1か月時点の話です[1]。
くらすけ
つまり、読んだ4つでは、きつく巻くのが共通。留め方は、巻くものしだいでつ。
何に巻くかで、留め方を決める
資料は4例だけで、土台で使い分けると書いているわけではありません。編集部では、次のように分けるのがよいと考えました。
| 巻くもの | 留め方の候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 自分で用意した木材 | タッカー+きつく巻く | 穴が開いても困らない |
| 借りている家の柱 | 結ぶ。タッカーと接着は使わない | 穴や接着の跡が残る |
| 爪とぎの巻き直し | 接着[2] | 既存の土台に合わせる |
| 金属のポール | 結ぶ+接着 | タッカーの針が入らない |
借りている家の柱や壁に手を加える前に、契約書の確認が先です。床や壁の原状回復の考え方は賃貸でできる犬の床滑り対策でも扱っています。
巻く前に用意するもの
- 麻紐またはサイザルロープ。素材の違いは猫の爪研ぎはダンボールと麻どっち?を参照してください
- 留める道具。タッカーか接着剤のどちらか。結ぶだけなら不要です
- 手袋。iFixit は、サイザルロープはざらつきが強いので手袋で手を守れると書いています[2]
- カッターかはさみ
接着剤は、用途欄のどこを見る?
iFixit はホットグルーを使っています[2]。ただ、そのページのコメント欄を、取得できた5件で見ると、ホットグルーだけでは弱いのではないかという声と、きつく巻けば数年もったという声が割れていました[2]。どちらも読者個人の話です。
木工用の接着剤では、コニシが用途を公表しています。「ボンド 木工用」の用途は「木・布・紙の接着」で、耐水性を必要とする用途には使用不可です[5]。速乾タイプは乾燥時間が「ボンド 木工用」の約半分と書かれています[6]。金属に使えるかは、商品の用途欄で確かめます。たとえばコニシの「ボンド 木工用多用途」の用途欄には「木・革・布・紙同士、片方が塩ビ・金属の接着」とあります[7]。麻紐を金属に留める用途として書かれているわけではなく、特定の製品を勧めるものでもありません。
確認した3ページに、麻紐と猫についての記載はありませんでした[5][6][7]。「ホルムアルデヒド・フタル酸系可塑剤を使用していない」とは書かれていますが[5]、これは猫がなめても安全という意味ではありません。接着剤を使うなら、紐の表面に出ないよう、土台側に少量だけ付けるのが編集部の考えです。
巻き方の手順
ここからの手順は、上の4資料を編集部で組み合わせたものです。編集部が実際の爪とぎで試したものではありません。
1. 巻き始めを、下の端で留める
土台の下端から巻き始めます。神戸新聞の実例はタッカーで[1]、iFixit は接着で[2]、MetLife は結んで留めています[3]。Brittany Goldwyn は端から少し上の位置で、接着とステープル1本で仮留めしていました[4]。
結ぶ場合の結び方の種類は、確認した資料に書かれていませんでした。巻き始めが引いても動かないことを手で確かめてから、次へ進みます。
2. 引きながら、隙間なく巻く
紐を引っ張ったまま、1周ごとに下の段へ押し付けるようにして巻きます。Brittany Goldwyn も隙間を空けずに巻いたと書いています[4]。
2人でやると、1人が土台を押さえ、もう1人が巻けます。神戸新聞の実例は、高さ約180cmの柱に2人で約2時間かけていました[1]。
3. 途中を留める
- タッカーなら、紐を押さえて打ちます。神戸新聞の実例は約30cmごとでした[1]
- 接着なら、土台側に少量を付けて巻き進めます。iFixit は数層ごと[2]、MetLife は10〜15周ごとです[3]
- 結ぶだけなら、途中は留めません
4. 紐が足りなくなったら、継ぐ
iFixit の手順は、古い紐の終わりに新しい紐の端を接着して続けています[2]。継ぎ目は猫が引っかく高さを避けて、下のほうに作るのが編集部のおすすめです。
足りるかどうかの見当は、神戸新聞の実例が参考になります。高さ約180cmで120mなので[1]、高さ1cmあたり約67cm使った計算です(計算は当編集部)。同じ太さの柱と紐なら、高さ91cmで約61mです。柱の太さと紐の太さは記事に書かれていないため、あくまで1軒の例です。
5. 巻き終わりを留める
緩みやすさを比べた資料はありませんが、紐の端が残る場所なので、編集部はここを丁寧に留めることを勧めます。神戸新聞の実例は、紐の端を一巻き前の部分に巻き込んでからタッカーで留めていました[1]。端が表に出にくいのではないか、結ぶ場合にも使えるのではないか、というのは編集部の見方です。
MetLife は上端を結び[3]、iFixit は余りを切って接着で留めています[2]。
6. 針の頭が出ていないか確かめる
資料で扱いが分かれたのが、ステープルです。神戸新聞の実例は接着を使わずタッカーで仕上げており、抜いたとは書かれていません[1]。一方の Brittany Goldwyn は、接着が乾いてからペンチで抜いていました。理由はこう書かれています。
You don’t want your kitties snagging their nails![4]
爪が引っかからないように、ということです。編集部としては、接着を併用するなら抜く。タッカーだけで留めるなら、打った場所を指でなぞり、針の頭が浮いていないか確かめる形を勧めます。
巻いた紐が緩んだら、どうする?
MetLife は、爪とぎが傷む典型として紐が土台から外れることを挙げ、接着かステープルで留め直せると書いています[3]。iFixit の手順も、傷んだ部分だけを外して巻き直すもので、下のほうが傷んでいなければ途中で止めてよいとしています[2]。
全部を巻き直さずに済む場合もある、というのが編集部の見方です。同じ高さばかり傷むなら、継ぎ目をその上に作らないように巻き直します。
よくある質問
Q. タッカーが無いと巻けませんか?
A. 巻けます。MetLife は結ぶ方法を[3]、iFixit は接着で留める方法を紹介しています[2]。
Q. 麻紐は何m要りますか?
A. 柱の太さと紐の太さで変わります。計算式は猫の爪とぎ手作り|100均の麻紐で届く高さと種類にまとめています。
Q. どの留め方が一番長持ちしますか?
A. 比べたデータは、今回確認した資料にはありませんでした[1][2][3][4]。
Q. 家の柱に直接巻いてもいいですか?
A. 持ち家なら、タッカーの穴と接着の跡が残ることを承知のうえで判断できます。借りている家なら、まず契約書を確認し、穴を開けない方法を選んでください。柱の傷みが先に気になる場合は猫の爪とぎで傷んだ柱の補修も参考になります。
編集部の結論
読み比べた4資料でそろっていたのは、きつく引きながら巻くことだけでした。
- 自分の木材なら、タッカーで留める
- 借りている家の柱は結ぶだけ。金属のポールは結びに少量の接着を足す
- 巻き終わりは、端を一巻き前に巻き込んでタッカーで留めた実例がある[1]
- ステープルを残すなら、針の頭が浮いていないか確かめる
今回確認したのは公開されている資料までで、編集部が実際の猫で試したものではありません。どの留め方が長持ちするかは、資料からは判断できませんでした。
くらすけ
まず巻くものを見て、留め方を決める。それからギュッと巻くでつ。
自分の家の場合はどうなるか
柱に巻いてよいか、壁に爪とぎを固定できるか、下地はどうなっているか——こうした条件は家ごとに違います。
工事が必要かどうかの切り分けだけでも、無料の相談窓口でご相談いただけます。見積は施工会社が現地を見て作るものなので、この場では出せません。
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この記事は、公的機関・メーカー等が公表している資料(出典と確認日は本文に記載)を整理したもので、獣医師による診断・治療・投薬などの助言ではありません。ペットの体調や行動で気になることがある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
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参考文献・出典
- 神戸新聞NEXT「家の柱に麻ひもを巻き付けたら猫さん大喜びの木登りポールに! 1カ月後も緩みなし…巻き方のコツを聞いてみた」(鶴野浩己・2022年11月6日・まいどなニュース特約) https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202211/sp/0015785890.shtml?pg=amp (確認日: 2026年11月6日)
- iFixit(Craig Lloyd)「How to Refurbish a Cat Scratching Post」(手順とコメント欄) https://www.ifixit.com/Guide/x/124178 (確認日: 2026年11月6日)
- MetLife Pet Insurance「DIY Cat Scratching Post Ideas」 https://metlifepetinsurance.com/blog/pet-care/diy-cat-scratching-post-ideas (確認日: 2026年11月6日)
- Brittany Goldwyn「How to Make a Cat Scratching Post: Chic DIY Cat Scratcher」 https://www.bybrittanygoldwyn.com/how-to-make-a-cat-scratching-post/ (確認日: 2026年11月6日)
- コニシ「ボンド 木工用」商品情報 https://www.bond.co.jp/bond/detail/item/info/productcd/10003/root/1 (確認日: 2026年11月6日)
- コニシ「ボンド 木工用速乾、ボンド 木工用速乾F」商品情報 https://www.bond.co.jp/bond/detail/item/info/productcd/20004/root/1 (確認日: 2026年11月6日)
- コニシ「ボンド 木工用多用途」商品情報 https://www.bond.co.jp/bond/detail/item/info/productcd/10022/root/1 (確認日: 2026年11月6日)

