ペットドアは後付けできる?既存ドアへの加工とドア交換の違いを2社の仕様で比べました

ペットドアは後付けできる?既存ドアへの加工とドア交換の違いを2社の仕様で比べました
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ドアを閉めたいけれど、猫が鳴く。開けておくと冷暖房が効かない。ペットドアはこの板挟みを解決する設備ですが、調べ始めると費用の情報が1万円台から10万円台までバラつきます。

編集部が気になったのは、なぜ同じ「ペットドア」でここまで違うのかでした。調べてみると、それは製品のグレード差ではなく、そもそも工事の種類が違うからでした。そして安いほうには、費用の記事にはあまり書かれていない代償があります。

さらに、メーカー2社の仕様を並べたところ、同じペットドアでも開口サイズと安全機構に差があることも分かりました。

くらすけ

くらすけ

ペットドアって、ドアに穴を開けるだけじゃないの? なんで値段がそんなに違うんだろう。

目次

後付けと交換、何が違う?

選択肢は3つあります。まず全体像です。

方法費用の目安内容
① 既存ドアに後付け(穴あけ加工)1万〜3万円程度[1]今あるドアを切り欠いて、汎用のペットドアを取り付ける
② ペットドア付きドアへ交換約8万〜10万円(1枚)[2]/10万円〜[3]メーカー純正のくぐり戸付きドアに丸ごと交換する
③ 壁に付ける見積で確認壁を開口して「壁内くぐり戸」を設置する[5]

費用差の正体は、グレードではなく工事の種類です。①は今あるドアを加工するので安く、②はドア本体と処分費が乗るので高くなります。

安いほうを選ぶ前に、知っておきたいこと

①の後付けには、費用の比較記事ではあまり触れられない論点があります。

既存のドアを切り欠く加工は、ドアの形を変える行為です。施工会社の解説では、これによってメーカーの保証が受けられなくなるとされています[1]。

これは「やってはいけない」という意味ではありません。7万円前後の差額と、保証を天秤にかける判断だということです。築浅で建具の保証期間が残っている家と、保証がとっくに切れている家とでは、答えが変わります。

確認すべきこと: 見積の段階で、施工会社に「この加工でドアのメーカー保証はどうなりますか」と直接聞いてください。ドアのメーカーと品番によって扱いが異なる可能性があるため、この記事で一律の結論は出しません。

2社のカタログを比べてみた

メーカー純正(②)を選ぶ場合、製品によって何が違うのか。パナソニックとDAIKENの製品情報を並べました。

パナソニック(内装ドア用ペットドア)[4]DAIKEN hapia ペットドア[5]
有効開口縦 約280mm × 横 約180mm(開き戸用・引戸用 共通)H320mm × W210mm(ドア下端から50mmの高さ)
素材・安全機構記載を確認できず表面にやわらかいポリカーボネート樹脂を使用しペットのケガを防止。首を挟んだ場合に保護する機構あり
ロック機能あり(ペットを行き来させたくないとき)あり(片手で操作できる
ストッパーマグネット式(不使用時に閉じ、冷暖房効率を保つ)マグネット式(不使用時に完全に閉じ、冷暖房効率を保つ)
壁付けの製品「ペット壁内くぐり戸」を別製品として展開

開口サイズが違います。DAIKENのほうが縦40mm・横30mm大きい。数字にすると小さく見えますが、体格によっては通れる・通れないの分かれ目になる差です。

そしてもうひとつ、DAIKENは安全機構を明記していました。やわらかい樹脂の採用と、首を挟んだ場合の保護機構です[5]。パナソニックの製品情報では、編集部が確認した範囲で同等の記載は見当たりませんでした(記載がない=機構がない、という意味ではありません)。

両社に共通していたのは、マグネット式ストッパーとロック機能でした。この2つは、ペットドアの標準機能と考えてよさそうです。

くらすけ

くらすけ

「ペットドア」ってひとくくりだけど、開口サイズがメーカーで違うんだね。うちの子が通れるかは、カタログの数字を先に見ないと。

うちの子は通れる?

サイズ選びで見るのは、体重ではなく体の断面です。

  • 横幅: 肩幅ではなく、いちばん太い部分(胴回り)が通るか
  • 高さ: 頭を下げずに通れるか。低すぎると使わなくなります
  • 設置高さ: DAIKENはドア下端から50mmの高さに開口があるとしています[5]。この立ち上がりをまたげるか

カタログの数値(パナソニック 280×180mm/DAIKEN 320×210mm)を、実際に段ボールで切り抜いて通してみるのが確実です。購入前にできて、費用もかかりません。

なお子猫・子犬の場合は成長後のサイズで選んでください。後から広げることはできません。

つけると寒くならない?音は漏れない?

ペットドアはドアに穴を開ける設備なので、当然の疑問です。

両社ともマグネット式のストッパーで、使っていないときは閉じた状態を保ち、冷暖房効率を維持すると説明しています[4][5]。ただし、開口部がある以上、ドアを閉め切った状態と完全に同じにはなりません。

考え方を整理すると、こうなります。

  • 今までドアを開けっぱなしにしていた家 → ペットドアをつけてドアを閉められるようになるので、冷暖房効率は上がります
  • 今までドアを閉め切っていた家 → 開口部ができるぶん、わずかに条件は下がります

多くの家庭は前者です。「猫が通るからドアを閉められない」という状態を解消できるなら、温熱環境としてはプラスに働きます。

一方で防音性を最優先する場合は、ペットドアは向きません。鳴き声の対策としてドアを検討している場合、防音性のある室内ドアへの交換(約10万〜15万円[2])とは目的が異なります。同じドア工事でも、狙う効果が逆方向になる点は押さえておいてください。

自宅のドアに後付けできるか相談する

工事が必要かどうかの切り分けから相談できます。相談は無料です。お見積りは施工会社が現地を見たうえで作成します。

どこに付けるか

ドアに付ける場合

  • 人がよく通るドアを選ぶ。猫が行きたい先に人もいることが多いためです
  • 開き戸か引戸かで製品が変わります。パナソニックは開き戸用・引戸用で開口寸法を共通としています[4]

壁に付ける場合

DAIKENは「ペット壁内くぐり戸」を製品として展開しています[5]。ドアの位置と猫の動線が合わない場合の選択肢になりますが、壁の中の下地や配線・配管の位置に左右されるため、現地調査が前提です。

避けたほうがよい場所

よくある質問

Q. ペットドアは後付けできますか?

できます。既存のドアを切り欠いて汎用のペットドアを取り付ける方法で、費用は1万〜3万円程度とされています[1]。ただしドアの形を変える加工になるため、メーカー保証が受けられなくなるとされています[1]。見積の段階で施工会社に確認してください。

Q. ペットドアの設置費用はいくらですか?

方法によって大きく変わります。既存ドアへの後付けで1万〜3万円程度[1]、ペットドア付きドアへの交換で約8万〜10万円(1枚)[2]、別の情報源では10万円〜[3]とされています。

Q. 開口サイズはどのくらいですか?

メーカーによって異なります。パナソニックは縦 約280mm × 横 約180mm[4]、DAIKENはH320mm × W210mm[5]です。同じ「ペットドア」でも通れる体格が変わるため、カタログの数値を必ず確認してください。

Q. 賃貸でも設置できますか?

ドアへの加工も交換も原状回復の対象になります。貸主の許可なく行わないでください。工事なしで部屋を行き来させたい場合は、ドアストッパーで一定幅だけ開けておく方法が現実的です。

Q. 使ってくれないことはありますか?

あります。開口が小さすぎる、設置高さの立ち上がりが高い、通った先に行きたい場所がない、といった理由が考えられます。設置前に段ボールで開口サイズを再現して通してみると、この失敗を減らせます。

Q. 鍵はかけられますか?

両社ともロック機能を備えています[4][5]。DAIKENは片手で操作できるとしています[5]。

編集部の結論

  • 費用が1万円台〜10万円台とバラつくのは、グレード差ではなく工事の種類が違うから
  • 既存ドアへの後付けは安いが、メーカー保証が受けられなくなるとされる[1]。約7万円の差額と保証を天秤にかける判断。見積時に必ず確認する
  • 開口サイズはメーカーで違う。パナソニック280×180mm[4]、DAIKEN 320×210mm[5]。縦40mm・横30mmの差は、体格によっては通れるかどうかを分ける
  • DAIKENは安全機構(やわらかい樹脂・首挟まれ保護)を明記[5]。編集部が確認した範囲では、パナソニックの製品情報に同等の記載は見当たらなかった
  • 両社共通のマグネット式ストッパーとロック機能は、標準機能と考えてよい
  • 段ボールで開口サイズを再現して通してみる。これが最も確実で、費用ゼロの事前確認

記事だけでは判断できないこと

後付けができるかどうかは、今あるドアの構造によります。中が空洞のフラッシュドアか、芯材が詰まっているか、枠組み構造か。切り欠ける位置と強度は、ドアを見ないと判断できません。引戸の場合は、戸を引いたときの中方立との関係も確認が要ります。

また、メーカー保証の扱いはドアの品番によって異なる可能性があります。

自宅のドアで何ができるかは、ドアの写真を見ながら確認できます。

自宅のドアの構造から相談する

工事が必要かどうかの切り分けから相談できます。相談は無料です。お見積りは施工会社が現地を見たうえで作成します。

くらすけ

くらすけ

まず段ボールで穴を作って通してみる。次に、今のドアの保証が残ってるか確認。それから見積、の順番だね。

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参考文献・出典

(すべて2026-08-21確認)

  1. くらしのマーケットマガジン「ペットドアは後付けできる!ペットドアを取り付ける方法と費用を紹介」(施工事業者マッチング事業者による解説) https://curama.jp/pet-door-install/magazine/2430/
  2. SUUMOリフォーム「ペットを目的としたリフォーム費用・価格相場情報」(くぐり戸付きドア 約8万〜10万円/防音性室内ドア交換 約10万〜15万円) https://suumo.jp/remodel/soba/rm_pets/
  3. ダイヤモンド不動産研究所「ペットのためのリフォーム、工事内容や費用相場・工期はどのぐらい?」 https://diamond-fudosan.jp/articles/-/1111431
  4. パナソニック「内装ドア(上吊り引戸・開き戸)のペットドア用くぐり戸の有効開口寸法はいくらですか。」 https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/109551/
  5. DAIKEN「ペットドア(hapia 機能ドア)」/「ペット壁内くぐり戸」 https://www.daiken.jp/product/DispDetail.do?volumeName=00001&itemID=t000100002152
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この記事を書いた人

ペットと暮らす家の困りごとを、住まいの側から解決する情報をお届けしています。工事をしなくて済むケースはそのまま書き、費用は幅・条件・出典をセットで示します。健康や行動に関わる内容は、獣医師等の監修体制を整えたうえで公開します。

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