犬のフロアコーティング 滑り止めの寿命|保証年数との違い

犬のフロアコーティング 滑り止めの寿命|保証年数との違い
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「犬のためにフロアコーティングをしたい。でも、滑りにくさは何年もつの?」

施工会社のページには「30年保証」「耐久年数30年」といった大きな数字が並んでいます。そこで気になったのが、その30年は、滑りにくさが30年続くという意味なのかという点でした。

編集部は、ペット向けのコーティングを扱う施工会社3社の保証規定と注意書きを読み、「年数の数字が何を指しているか」と「滑りにくさが保証の対象に入っているか」を確かめました。

分かったのは、3社とも、保証の対象に「滑りにくさ」を書いていなかった、ということでした。保証しているのは、塗りムラや剥がれ、生活でついたキズの補修などです。さらに、同じ会社が30年を「耐久年数」の表に載せながら、別のページでは「保証年数は耐用年数ではありません」と書いていました。

くらすけ

くらすけ

30年って書いてあったら、30年滑らないと思っちゃうでつ。何の30年なのか、先に見るでつ。

目次

先に、数字だけ

会社ペット向けの商品年数の書き方保証の対象に「滑りにくさ」
M&M(ワンニャンすべらん)ワンニャンすべらんコーティング施工品質保証30年[1]/「保証年数は耐用年数ではありません」[4]書かれていない[1]
グッドライフドッグライフコート保証30年[3]/コーティング耐久年数30年[6]書かれていない[3]
森のしずく(ペット専用の商品名なし)新築30年・中古10年の保証[5]書かれていない[5]

測定条件: 2026年9月29日に、当編集部が各社の保証内容・会社概要・商品ページを直接取得して読みました。「書かれていない」は、保証の対象として並んでいる項目の中に、滑り・防滑・グリップに当たる語が無かったという意味です(M&M の対象6項目、グッドライフの対象5項目、森のしずくの保証内容ページ全体)。保証書そのもの(契約時に渡される書面)は読んでいません。3社は市場のごく一部で、すべての施工会社ではありません。

「30年」は、何が30年なの?

年数の数字は、大きく分けて2種類あります。

  • 保証年数: その期間内に決められた不具合が起きたら、会社が補修する期間
  • 耐用年数(耐久年数): 塗った膜が、どのくらいの期間もつと見込まれるか

この2つを、施工会社自身がはっきり分けて書いていた例がありました。フロアコートプロ(運営は株式会社M&M)のコラムは、自社商品の保証を表に載せたうえで、こう書いています。

施工品質保証30年(保証年数は耐用年数ではありません)[4]

ところが、同じ M&M の別のコラムは「フロアコーティングの寿命は何年?」という見出しの下に「種類別の耐久年数比較表」を置き、そこにワンニャンすべらんを「30年」と載せていました[2]。表の列の見出しを見ると「施工品質保証」です[2]。

同じ会社の、同じ30年が、あるページでは「耐用年数ではない」、別のページでは「耐久年数の表」に入っていたことになります。どちらも嘘ではありません。表の中の数字は保証の年数で、表のタイトルが「耐久年数」になっていた、ということです(当編集部の読み方)。

グッドライフは、ドッグライフコートの商品ページで「コーティング耐久年数」を30年と書いており[6]、保証期間の一覧でもドッグライフコートは30年保証でした[3]。こちらは、2つの数字が同じ値でそろっています。

くらすけ

くらすけ

「保証の年数」と「もつ年数」は、同じ数字でも意味が違うんでつね。

保証の対象に、滑りにくさは入っている?

3社の保証規定で、会社が補修すると書いている項目を並べました。

M&M(ワンニャンすべらん)の「無料保証対象規定」[1]

  • 施工時に異物(埃・ゴミ等)が混入していたことが確認された場合
  • 施工時の塗布にムラ・カスレ・塗り残し等の不具合が発生していた場合
  • 施工に起因すると思われる汚れ、付着物等が確認された場合
  • 施工に起因してコーティングの剥離、変色等の不具合が発生した場合
  • 通常の水拭き等、日常清掃レベルでコーティングが剥がれた場合
  • 施工前に確認された床材において、密着不良等のトラブルが発生した場合

グッドライフの「コーティング保証の規定」[3]

  • 塗り斑・カスレ・塗り残しがあった場合
  • 異物の混入、埃・ゴミ等の混入、剥がれ等があった場合
  • 施工時付いたと思われる足跡や汚れ等
  • 水拭き等による剥がれ
  • 除光液やアルコールなどにおける剥がれ

森のしずくの保証内容[5]は、施工不良に加えて「お客様が生活上でつけてしまったキズを無償で補修」するという形で、キズの補修は「30年間無制限で何度でも対応させていただきます。」と書いています。

3社とも、並んでいるのは「塗りムラ・異物・剥がれ・変色・キズ」です。「滑りにくくなくなった」は、どの一覧にもありませんでした[1][3][5]。

M&M は、ペット向けの商品について、別の欄でこう書いています。

滑りを軽減する性能であり、完全に滑らないわけではありません。[1]

そして免責事項として「完全に事故やケガを防止することを保証するものではありません。」とも書いています[1]。滑りにくさは「保証するもの」ではなく「性能の説明」の側に置かれている、というのが今回読んだ範囲での整理です(当編集部の読み方)。

滑りにくさは、何で変わる?

では、滑りにくさはどう変わっていくのか。年数ではなく、使い方で変わる要因を具体的に書いていたのは、3社の中で M&M だけでした[1]。

要因M&M の書き方[1]
足裏「汚れ(土、砂)、肉球の乾燥、爪や毛の伸びすぎは滑りの原因となります。」
部屋の乾燥「乾燥すると滑りやすくなるため、特に冬場は加湿器等で適切な湿度管理を推奨します。」
床の汚れ「皮脂や油分は滑りの原因となります。」
掃除の道具「化学モップ等に含まれる艶出し剤・油剤が防滑性能を損なう場合があります。」
ワックス「絶対に塗布しないでください。本来の防滑性や機能が失われます。」

「何年もつか」より先に、「上に何を塗るか・何で拭くか」で滑りにくさが変わると書かれていることになります。とくにワックスは、滑り止めのつもりで重ねると逆効果になるおそれがある、という書き方です[1]。ワックスとコーティングの違いは犬の滑り止めワックスとフロアコーティングは何が違う?で扱っています。

グッドライフは、商品ページで「UVコーティングやシリコンコーティングは滑りにくさはありますが、生活していく中でワンちゃん・ネコちゃんの爪で削れてしまい傷が付いてしまいます。」と書いていました[6]。爪で表面が削れることを前提にしている点は、3社の中でグッドライフの商品ページがいちばんはっきりしていました。ただし、削れたときに滑りにくさがどう変わるかの数字は、ページには見当たりませんでした[6]。

くらすけ

くらすけ

床のほうの年数より、ぼくたちの足の裏と、お掃除の道具のほうが効くんでつね。

滑り止めマットを敷くと、保証はどうなる?

ここは見落としやすいところでした。

M&M の「無料保証対象外規定」には、次の1行があります。

ボンド・テープ類・耐震マット・傷防止マット・滑り止めシート等の粘着物による損傷[1]

コーティングの上に、粘着タイプの滑り止めシートを重ねると、それが原因の損傷は保証の対象外という書き方です[1]。「まだ少し滑るから、上からシートも貼ろう」と考える家では、貼る前に、そのシートが粘着タイプかどうかを確かめる必要があります(当編集部の判断)。

グッドライフの対象外規定にも、「器物の落下や、突起物、重量物の引きずり等によって損傷した場合」「特殊な薬物等による変色や剥がれ等の損傷が生じた場合」などが並んでいました[3]。

生活でついたキズや、すり減りは直してもらえる?

ここは3社で中身が違いました。

会社生活キズの補修すり減り(摩耗)
グッドライフ無償補修。「対応回数:2年に1回迄」[3]一覧に記載なし[3]
森のしずく「30年間無制限で何度でも対応させていただきます。」[5]「全体的な摩耗ではなく部分的な摩耗による再コーティングを保証致します。」[5]
M&M無料保証対象規定に記載なし[1]無料保証対象規定に記載なし[1]

グッドライフのキズ保証は「2023年12月以降に施工いただいたお客様が対象です」とも書かれていました[3]。同じ会社でも、施工した時期で保証の中身が変わることがある、ということです。

森のしずくは、保証年数にも条件があり、「※中古物件の場合は10年保証(フローリング貼替え後の施工の場合は30年保証)とさせていただいております。」と書いています[5]。「30年保証」は、新築の場合の数字でした。

⚠️ これらはどれもキズや塗膜の補修の話で、滑りにくさを元に戻すことを約束する書き方ではありません[3][5]。

塗り直しの目安は、どう書かれている?

M&M のコラムは、再施工が必要になるサインとして次の4つを挙げていました[2]。

  • 広範囲にわたる剥がれ・ひび割れ
  • 著しい変色・光沢の喪失
  • 床材に直接ダメージが及ぶ深い傷
  • 部分補修を繰り返しても改善しない

この4つに「滑りやすくなった」は入っていませんでした[2]。同じコラムは、ワンニャンすべらんについて「滑り止め効果が長期間持続するため」とも書いていますが、それが何年なのかの数字は、今回読んだページには見当たりませんでした[2]。

今回読んだ3社・11ページで、「滑り」「防滑」の語のそばに書かれていた年数は、保証の年数・記事の日付・商品の実績年数(「20年以上の実績」)・子犬の月齢(「生後1年未満」)でした(当編集部の走査。詳しい条件は末尾の出典欄)。滑りにくさそのものが何年続くかを、年数で示したページは見つかりませんでした。

契約する前に聞くこと

3社の書き方の違いから、編集部が「ここは書面で確かめたい」と考えた点を並べます。

  1. その年数は「保証」か「耐用」か。表の見出しではなく、列の見出しを見る[2][4]
  2. 保証の対象に、滑りにくさは入っているか。入っていないなら、滑りにくさが落ちたとき何をしてくれるのか[1][3][5]
  3. 生活キズの補修は、何回まで・いつまでか。「2年に1回」と「無制限」で違いました[3][5]
  4. すり減りの塗り直しは対象か。部分的な摩耗だけ、という条件の会社もありました[5]
  5. 上に敷いてはいけないもの・塗ってはいけないものは何か。粘着シートやワックスが挙がっていました[1]
  6. 中古住宅なら、保証年数は変わるか。新築30年・中古10年の例がありました[5]

施工会社の比べ方そのものはペット向けフロアコーティングの選び方、業者の選び方はペットリフォーム業者の選び方にまとめています。

よくある質問

Q. フロアコーティングの滑り止め効果は、何年もちますか?

A. 今回読んだ3社のページでは、滑りにくさが何年続くかを年数で示したものは見つかりませんでした。「30年」は保証の年数として書かれており[1][3][5]、M&M は「保証年数は耐用年数ではありません」と書いています[4]。

Q. 30年保証なら、30年間滑りにくいままですか?

A. 3社とも、保証の対象に並んでいたのは塗りムラ・異物・剥がれ・変色・キズなどで、滑りにくさは入っていませんでした[1][3][5]。M&M はペット向けの商品について「完全に滑らないわけではありません。」と書いています[1]。

Q. コーティングの上に、滑り止めワックスを塗ってもいいですか?

A. M&M は自社のペット向けコーティングについて「絶対に塗布しないでください。本来の防滑性や機能が失われます。」と書いています[1]。ほかの商品も、施工した会社の注意書きを先に確かめてください。

Q. 冬に滑りやすくなった気がします。

A. M&M は「乾燥すると滑りやすくなるため、特に冬場は加湿器等で適切な湿度管理を推奨します。」と書いています[1]。塗膜の劣化とは別に、部屋の乾燥で変わることがある、という説明です。

編集部の結論

  • 「30年」は保証の年数で、滑りにくさが30年続くという意味ではなかった[1][3][4][5]
  • 3社とも、保証の対象に「滑りにくさ」を書いていなかった[1][3][5]
  • 同じ会社が、30年を「耐久年数」の表にも載せていた[2][4]
  • 滑りにくさを変える要因として書かれていたのは、年数より、足裏・乾燥・皮脂・掃除道具・ワックスだった[1]

編集部としては、犬のためのフロアコーティングは「何年保証か」より先に、「保証の対象に何が入っているか」と「上に塗ってはいけないもの」を書面で確かめるのが近道だと考えます。年数は、その2つを確かめた後で比べても遅くありませんでした。

記事だけでは判断できないこと

自宅の床に、どの工法が使えて、どの保証条件が付くかは、床材・新築か中古か・今の床の傷み具合で変わります。

「犬のために床を変えたいけれど、コーティングで足りるのか、張り替えが要るのか分からない」という場合は、写真などを見ながら確認できます。

→ 無料の相談窓口はこちら

関連: 犬が滑らない床にするリフォーム/ペット対応床材7種を比較

参考文献・出典

  1. 株式会社M&M「ワンニャンすべらんフロアコーティング」会社概要ページ(施工品質保証・無料保証対象規定・無料保証対象外規定・商品特性とご注意事項・免責事項を含む/本文36,652字。2026年9月29日確認)

– 「滑りを軽減する性能であり、完全に滑らないわけではありません。」

– 「清掃用品: 化学モップ等に含まれる艶出し剤・油剤が防滑性能を損なう場合があります。」

– 「ワックスがけ: 絶対に塗布しないでください。本来の防滑性や機能が失われます。」

– 「ボンド・テープ類・耐震マット・傷防止マット・滑り止めシート等の粘着物による損傷」

– https://greencoat77.com/company/

  1. 株式会社M&M「【後悔しない】フロアコーティングの寿命は?耐久年数・剥がれ・再施工・保証を徹底解説」(コラム/本文8,512字。2026年9月29日確認)

– 見出し「種類別の耐久年数比較表」、表の列「施工品質保証」、ワンニャンすべらんコーティング「30年」

– https://m-m.bz/column/5457/

  1. 株式会社グッドライフ「保証内容」(本文3,908字。2026年9月29日確認)

– 「ドッグライフコート プレミアム」「30年保証」/「対応回数:2年に1回迄」/「◇2023年12月以降に施工いただいたお客様が対象です」

– https://www.good-life.co.jp/quality/

  1. フロアコートプロ(株式会社M&M)「プロが教えるペット用フロアコーティングの選び方」(コラム/本文8,490字。2026年9月29日確認)

– 「施工品質保証30年(保証年数は耐用年数ではありません)」

– https://www.pro2001.jp/column/1838/

  1. 森のしずく(株式会社YUHAKANOKO)「フロアコーティング保証内容」(本文2,830字。2026年9月29日確認)

– 「30年間無制限で何度でも対応させていただきます。」

– 「全体的な摩耗ではなく部分的な摩耗による再コーティングを保証致します。」

– https://www.morinosizuku.com/services/warranty/

  1. 株式会社グッドライフ「ドッグライフコート」商品ページ(本文2,920字。2026年9月29日確認)

– 「コーティング耐久年数」ドッグライフ「30年」

– https://www.good-life.co.jp/product/doglifecoat/

  1. ラッコキーワード「サジェストキーワード」

– フロアコーティング 寿命(月10/SEO難易度22)/フロアコーティング 耐用年数(月10/SEO難易度26)

– 取得日 2026年9月29日

– https://rakkokeyword.com/

走査の条件: 上の[1]〜[6]に、同じ3社の参考ページ5件(ワンニャンすべらんのトップ・商品紹介・コラム2件、森のしずくのトップ)を加えた11ページを、2026年9月29日に「滑」「すべ」「防滑」「グリップ」で走査し、前後40字に「◯年」「◯か月」があるものを数えました(27件)。中身は保証年数・記事の日付・商品の実績年数・子犬の月齢で、滑りにくさの持続年数は0件でした。画像の中の文字は走査していません。

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この記事を書いた人

メーカーの仕様書やFAQを複数社ぶん並べて、書いてあることの違いを確かめてから記事にしています。「ペット用」と書いてあっても、中身は各社でけっこう違います。工事が要らないなら要らないと書きますし、間違えたら訂正を出して残します。

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