網戸を破られたり開けられたりするなら、網戸の手前にフェンスを立てて、猫を網戸に近づけない——そう考えて「窓用フェンス」を探す方は多いと思います。
編集部が気になったのは、その窓用フェンスが、自分の家の窓に本当に収まるのかということでした。そこで、窓用として売られている日本育児「のぼれんニャン 窓用」の製品ページ[1]と、LIXIL「デュオSG」の規格寸法を販売店が掲載した表[2]を並べ、幅と高さを1つずつ当ててみました。今回調べたのはこの1製品だけで、窓用フェンス全般の比較でも、おすすめでもありません。
| 見たこと | 結果 |
|---|---|
| フェンスが突っ張る向き | 上下だけ(窓の高さに合わせて伸縮)[1] |
| 基本セットの取り付け幅 | 約70cm。別売の拡張パネル1枚ごとに約105→140→175→210cm[1] |
| デュオSG 幅1690mmの内法の半分 | 82.5cm(計算は当編集部)[2] |
| 内法のまま当てると、高さが S・M のどちらにも入らない段 | 7段のうち3段(計算は当編集部)[2] |
先に答えを書くと、今回調べた製品は、「高さ」で S・M を選び、「幅」は別売の拡張パネルの枚数で合わせる作りでした。幅は伸び縮みしないので、窓の開く部分の幅を先に測らないと、何枚足すかが決まりません。
くらすけ
「網戸の前に柵を立てればいい、だけじゃなくて、窓の大きさに合うかが先なんでつね。」
先に結論
- 今回調べた製品は上下に突っ張って固定し、今回確認した資料の範囲では幅は伸び縮みしない。基本セットは約70cm、別売の拡張パネルで35cmずつ広がる[1]
- 規格の引違い窓(デュオSG)では、幅1540mm以上の窓は内法の半分が75cm以上になる。実際に開く幅はこれより狭いので、基本セットの約70cmで足りるかは実測で決まる(計算は当編集部)[2]
- 内法をそのまま取付高とみなすと、S の範囲に入るのは内法700mmの1段だけ。内法900mmは M の範囲[2]
- メーカーは、網戸の傷を完全に防ぐものではないと注記している[1]。網戸そのものの補強とは役割が違う
- メーカーは「猫の脱走防止を完全に保証するものではございません」とも書いている[1]
1. 網戸の前に立てるフェンスは、どう固定する?
日本育児の製品ページは、この製品をこう説明しています。
「腰高窓などに取り付け可能な窓用フェンス。愛猫の脱走を防止します。突っ張り式で工具不要の簡単取り付け。高さ調整も自由にできるので、柔軟に対応します。」[1]
同じページには、次の注記もあります。
「※猫の脱走防止を完全に保証するものではございません。」[1]
製品ページの画像を見ると、突っ張るのは窓枠の上と下です。設置手順の画像には「窓の高さに合わせて伸縮自由自在!」「付属のレンチでしっかり固定!」とあり、フェンスの上端と下端の金具を窓枠に当てています[1]。
製品ページの画像で見る限り、固定は上下の金具で、左右を固定する部品は確認できませんでした。
フェンスは2枚組で、そのうち1枚は開閉できます。
「フェンスの1枚は必要に応じて開閉できるので、窓の施錠も行いやすいです。」[1]
「開閉時を除き、フェンスは常にロックしてください。」[1]
窓を閉めて鍵をかけるときは、フェンスを開けて手を入れる形です。
2. 幅は何cmまで合わせられる?
ここで確かめたのは、幅の書かれ方でした。
「組み立ては工具不要。高さ調整もできるので、取付幅に応じて柔軟に対応します。」[1]
この文だけを読むと、幅も調整できるように読めます。ところが、製品ページのテキストに載っているサイズは「幅70 × 厚さ2.5cm × 高さ55〜88cm(S)/高さ85〜148cm(M)」で、幅は1つの値だけです[1]。同じページには「別売拡張パネルを追加して 幅広の窓に対応!」ともあり、幅は別売パネルで広げる設計です[1]。
幅の情報は、拡張パネルの説明画像の中にありました[1]。
| 構成 | 取り付け幅 |
|---|---|
| 基本セット | 約70cm |
| 拡張パネル 1枚追加 | 約105cm |
| 拡張パネル 2枚追加 | 約140cm |
| 拡張パネル 3枚追加 | 約175cm |
| 拡張パネル 4枚追加 | 約210cm |
※製品ページの画像から当編集部が書き写しました。テキストとしては載っていません。
並べると、1枚足すごとに35cmずつ広がることが分かります(引き算は当編集部)。70cmと105cmのあいだの幅には、ちょうど合う構成がありません。
くらすけ
「幅は35cmずつしか変えられないから、窓の開く幅を先に測るんでつね。」
3. うちの窓の「開く部分」は何cm?
網戸の前を守るなら、フェンスは網戸が見えている部分(窓を開けた側)を覆う必要があります。2枚の引違い窓なら、開く部分はおおよそ窓の半分です。
そこで、デュオSGの寸法表[2]から、窓の幅(W)と内法(表に載っている内側の寸法。どの面から測るかは表に書かれていません)を拾い、内法の半分を計算しました。
| 窓の幅 W | 内法 | 内法の半分(当編集部の計算) | 基本セット約70cmとの比較 |
|---|---|---|---|
| 1185mm | 1145mm | 57.3cm | 70cmの内側 |
| 1235mm | 1195mm | 59.8cm | 70cmの内側 |
| 1320mm | 1280mm | 64.0cm | 70cmの内側 |
| 1370mm | 1330mm | 66.5cm | 70cmの内側 |
| 1540mm | 1500mm | 75.0cm | 超える可能性あり(要実測) |
| 1640mm | 1600mm | 80.0cm | 超える可能性あり(要実測) |
| 1690mm | 1650mm | 82.5cm | 超える可能性あり(要実測) |
| 1780mm | 1740mm | 87.0cm | 超える可能性あり(要実測) |
| 1845mm | 1805mm | 90.3cm | 超える可能性あり(要実測) |
※表はLIXIL「デュオSG」の規格寸法を、サッシ販売店が一覧にしたもの[2]。別のシリーズ・別のメーカーでは内法が違うことがあります。
幅1540mm以上の窓では、内法の半分が基本セットの約70cmを超えました。たとえば幅1690mmの窓なら82.5cmで、実際に開く幅によっては最大で12.5cm足りない可能性があります。拡張パネルを1枚足すと約105cmになり、半分の幅を上回ります(計算は当編集部)。
⚠️ ただし「内法の半分」は、開く部分の幅そのものではありません。2枚の窓は真ん中で重なっているので、実際に開く幅はこれより狭くなります。その重なりの寸法は、今回見た表には載っていませんでした[2]。表の数字は「多くてもこのくらい」という上限の目安として使い、最後は実際に窓を開けて測ってください。
フェンスの横に開いた網戸が見えていたら、そこはフェンスで覆えていない部分です。玄関用の柵のすき間をメーカーごとに比べた記事は猫の脱走防止|柵の高さと隙間、家の出口の測り方にまとめています。
4. 高さは S と M のどちらを選ぶ?
製品ページの高さは、S が55〜88cm、M が85〜148cmです[1]。85〜88cmの3cmは両方が重なっています。
同じ規格寸法表[2]の高さ(H)と内法に当ててみました。
| 窓の高さ H | 内法 | S(55〜88cm) | M(85〜148cm) |
|---|---|---|---|
| 370mm | 300mm | ✕ | ✕ |
| 570mm | 500mm | ✕ | ✕ |
| 770mm | 700mm | ○ | ✕ |
| 970mm | 900mm | ✕(上限を2cm超える) | ○ |
| 1170mm | 1100mm | ✕ | ○ |
| 1370mm | 1300mm | ✕ | ○ |
| 1570mm | 1500mm | ✕ | ✕(上限を2cm超える) |
※判定は当編集部の計算。内法をそのまま突っ張る高さとみなした場合です。製品の寸法はいずれも「約」です。上限との差が2cmの段は、実測で確かめてください。
S と M の範囲は重なっているのに、規格の段に当てると、S の範囲に入るのは内法700mmの1段だけでした。高さ970mm(内法900mm)の窓は、内法のまま当てると S の上限を2cm超える計算で、M の範囲です。
内法300mm・500mm・1500mmの3段は、どちらにも入りません。突っ張る高さが約148cmを超える窓は、この製品の範囲の外です。柵の高さの考え方は猫の脱走防止|柵の高さと隙間、家の出口の測り方をご覧ください。
⚠️ 製品ページの画像には、取付高は「窓枠内側の高さ」、奥行きは「約4cm以上」とあります[1]。ただし、その窓枠がサッシの枠か室内側の額縁かまでは書かれていませんでした。買う前に、実際に突っ張る2点のあいだと、当たる面の奥行きを測ってください。
5. 網戸の補強とは、何が違う?
今回調べた窓用フェンスは、網戸との間を隔てる道具で、網戸そのものを強くするものではありません。メーカーも、傷を完全に防ぐものではないと注記しています。
「※猫が網戸の傷つけることを完全に防ぐものではございません。(隙間から手を伸ばす等)」[1]
「※製品近くに台や棚などを足場になるようなものは置かないでください。」[1]
(表記は原文のまま)
メーカーの注記には「隙間から手を伸ばす等」とあります。網戸が外れない・勝手に開かないようにする部品(はずれ止め・ストッパー)は別の話で、猫の網戸対策|壊される・開けられるを防ぐ順番と猫の網戸対策を100均で|できる範囲と、効かない場面で扱っています。フェンスを立てても、網戸側の確認は残ります。
6. 買う前に、確かめる順番
- 窓を開けて開く部分の幅を測り、窓の内側の全幅も測る(開く部分=網戸が見えている幅)。開く部分が約70cmに収まり、全幅に約70cmの余裕があれば基本セットの範囲。開く部分が超えるなら、別売の拡張パネルの枚数を検討する(規格表の幅730mm=内法690mmの窓は、基本セットの幅に足りない計算です)
- 突っ張る上下2点のあいだを測る。55〜88cmなら S、85〜148cmなら M。どちらにも入らなければ、この製品の範囲の外。あわせて、取り付ける面の奥行きが約4cm以上あるかも見る。製品の適合はメーカーにご確認ください
- 窓台の前に、猫が乗れる家具や棚が無いかを見る。メーカーは足場になるものを置かないよう書いている[1]
- 網戸のはずれ止め・ストッパーが効いているかを見る(フェンスとは別に)
よくある質問
Q. 窓用フェンスは、幅を窓に合わせて伸ばせますか?
A. 今回確認した製品では、伸び縮みするのは高さだけでした。幅は基本セットで約70cm、拡張パネル1枚ごとに約35cmずつ広がります[1]。この幅の数値は製品ページの画像に載っていて、テキストの仕様欄には「幅70」としか書かれていません。
Q. 高さ970mmの腰高窓には、S と M のどちらが合いますか?
A. 規格寸法表では、高さ970mmの窓の内法は900mmです[2]。内法のまま当てると S の上限88cmを2cm超えるので、M(85〜148cm)の範囲になります(計算は当編集部)。ただし突っ張る位置で寸法は変わるので、実際に測ってから選んでください。
Q. フェンスを立てれば、網戸はもう破られませんか?
A. メーカーは、網戸の傷を完全に防ぐものではないと注記しています[1]。注記には「隙間から手を伸ばす等」とあります。網戸側の対策は猫の網戸対策|壊される・開けられるを防ぐ順番をご覧ください。
Q. ベランダに出る大きな窓にも使えますか?
A. 今回の製品の高さは最大で約148cmです。床まである窓の寸法は、今回の表には載っていません。ベランダ側の考え方は猫のベランダ脱走防止|柵を付ける前に見る3か所にまとめています。
編集部の結論
今回調べた製品は「窓用」と書かれていても、どの窓にも入るわけではありませんでした。高さは S と M で選べますが、規格の段に当てると範囲に入る段は限られ、幅は35cm刻みで、幅1690mmの窓では基本セットだけだと足りない可能性があります。
だから、選ぶ順番は「製品から」ではなく「窓から」です。開く部分の幅と、突っ張る2点のあいだ。この2つを測ってから、S か M か、拡張パネルを何枚足すかを決めると、買う前の確認漏れを減らしやすくなります。
そして、フェンスは網戸を守る道具ではなく、網戸との間を隔てる道具です。網戸そのものの点検と、窓辺の家具の置き場所は、フェンスとは別に残ります。
くらすけ
「先に窓を測って、それから選ぶ。網戸のほうも忘れずに見るでつ。」
突っ張る位置がサッシ枠か額縁か、窓の前に家具を置かざるをえない間取りか——このあたりは、窓を見ないと決まりません。
→ 工事が必要かどうかの切り分けから、無料で相談できます。相談フォームはこちら
この記事は、公的機関・メーカー等が公表している資料(出典と確認日は本文に記載)を整理したもので、獣医師による診断・治療・投薬などの助言ではありません。ペットの体調や行動で気になることがある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
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参考文献・出典
- 日本育児(Petselect)「のぼれんニャン 窓用」製品ページ
– 引用した文言は本文の該当箇所に記載。確認した項目: 製品説明、注意書き、仕様、取付寸法と拡張パネルの説明画像
– サイズ:【Sサイズ】約 幅70 × 厚さ2.5cm × 高さ55〜88cm/【Mサイズ】約 幅70 × 厚さ2.5cm × 高さ85〜148cm
– 拡張パネルの説明画像:「※基本セット取り付け幅:約70cm」、1枚追加 約105cm/2枚追加 約140cm/3枚追加 約175cm/4枚追加 約210cm(画像から当編集部が書き写し)
– https://petselect.co.jp/product/noborennyan_window (確認日 2026-11-07・ページと画像を取得して確認)
- LIXIL/TOSTEM「デュオSG」規格サイズ 引違い窓 寸法表(サッシ販売店の掲載ページ。メーカー公式の表ではありません)
– 幅 W:730/780/845/870/1185/1235/1320/1370/1540/1640/1690/1780/1800/1845/1900/2600mm、内法:690/740/805/830/1145/1195/1280/1330/1500/1600/1650/1740/1760/1805/1860/2560mm
– 高さ H:370/570/770/970/1170/1370/1570mm、内法:300/500/700/900/1100/1300/1500mm
– https://dream.itembox.design/item/site/size_table/duosgnd.html (確認日 2026-11-07・ページを取得して本文から確認)
※本記事の計算(内法の半分・S/Mの判定・35cm刻み)は、すべて当編集部が上記の公表値から行ったものです。製品の適合はメーカーにご確認ください。

