ペットの防災グッズ|買えるものと、自分で足すもの

ペットの防災グッズ|買えるものと、自分で足すもの
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「ペット の 防災 グッズ」で検索している人の1位の質問は、「本当に必要なものは何ですか?」(相対需要100)でした[5]。

質問相対需要
ペットの防災グッズで本当に必要なものは何ですか?100
ペットの防災グッズには何が必要ですか?43
~~防災グッズのペットボトルランタンの作り方は?~~~~41~~
ペットの防災グッズでおすすめのものは?34
ペットの防災グッズの一覧は?32
ペット防災グッズのランキングは?25
ペットがいる人の防災グッズは?17
ペットの防災グッズのリストはありますか?13

⚠️ 22件のうち4件・需要の13.1%は「ペットボトル」の話で、動物とは関係ありませんでした(ランタンの作り方など)。上の表では取り消し線にしています。

「必要なもの」のリストそのものは、ペットの防災|備蓄は何日分と、置き場所の分け方で、国や自治体の資料6件を比べています。本記事でやるのは、その先です。

売られている「ペット用防災セット」を買えば、そのリストは埋まるのか。

3社の売り場を開いて、中身を書き出し、環境省のリストと並べました。

先頭の3項目が、入っていませんでした。

くらすけ

くらすけ

セットを買ったら安心だと思ってたでつ。ちがうんでつか?

目次

先に、数字だけ

アイリスオーヤマのセットの点数いぬ用15点/ねこ用15点(共通12点+専用3点)[1]
同じページにメーカーが載せているチェックリスト7項目(+健康記録・常備薬)[1]
そのうちセットに完全に入っているもの2つ(食器・タオル)
環境省 優先順位1(動物の健康や命に係わるもの)8項目[2]
そのうちセットに入っていないもの先頭の3つ(療法食・薬/フード・水/キャリー・ケージ)
「ペットの写真」(環境省 優先順位2)3社とも0件(表記ゆれ8語で走査)[1][3][4]
情報を書き込む「手帳」を用意している社2社(アイリス=同梱/カインズ=PDF無料配布)[1][4]
「ローリングストック」に触れている社2社(アイリス1件/カインズ2件/防災プロ0件)[1][3][4]

まず、セットに何が入っているのか

3社のうち、中身の明細が商品ページの本文から読み取れたのは1社だけでした。アイリスオーヤマです[1]。

区分品目
いぬ用だけ(3点)ペットシーツ(10枚)/リード/防災手帳(いぬ用)
ねこ用だけ(3点)猫砂用スコップ/猫ネット/防災手帳(ねこ用)
共通(12点)ショルダーバッグ/ディッシュ(2枚)/折りたたみトイレ/防臭袋(20枚)/迷子札/首輪/自着性テープ/タオル/ハンカチ(ガーゼ素材)/アルミシート/おそうじシート(10枚)/テープ

いぬ用15点、ねこ用15点です(集計は当編集部)。

⚠️ 残る2社は、中身を数えられませんでした。

  • 防災プロのペット防災セット(13,750円税込)は、商品ページ本文5,826字に「フード」「ペットフード」「療法食」「薬」「食器」「首輪」「リード」「猫砂」「ケージ」がすべて0件でした[3]。読み取れたのは外形310×250×150mm・総重量約2.8kg・バッグ容量約11.6L・防炎ターポリン・防災士監修・犬猫兼用まで。

🔴 走査では「5日分」3件・「7日分」6件・「水」12件が出ましたが、前後を全部読むと、全部が人用商品のナビゲーションでした(「非常食7日分しっかり栄養55点セット」「5年保存水24本セット」など)。ペット用セットの中身ではありません。

  • カインズのペット防災グッズ特集は、セットではなく単品の売り場でした[4]。「防災セット」というカテゴリに並んでいたのは、ウォーターボトル350ml・折りたたみ食器(小/大)・ボトルキャップ・ハードキャリーなどの個別商品です。

🔴 つまり、3社を同じ土俵で比べることはできませんでした。セットの構成を1点ずつ比べられるのは1社だけです。そこは、比べられないと書いておきます。

メーカー自身のチェックリストと、並べてみる

ここが、いちばん意外だったところです。

アイリスオーヤマのページは、セットを売っている同じページの下に、準備すべき項目のチェックリストを載せています(「⑤動物用避難用品を確保しましょう」)[1]。

そのチェックリストと、自社のセットの中身を並べます。

メーカーのチェックリスト[1]セットに入っているか
□ペットフード・療法食🔴 入っていない
□水🔴 入っていない(器のディッシュはある)
□食器🟢 ディッシュ(2枚)
□リード🔺 いぬ用だけ。ねこ用には入っていない
□扉の付いたケージ🔴 入っていない(猫ネットは「緊急時の移動補助」と説明されている)
□タオル🟢 タオル
□トイレ用品(シーツ・猫砂・ビニール袋)🔺 一部。シーツはいぬ用のみ、防臭袋と折りたたみトイレは共通。猫砂は入っていない(猫砂用スコップはある)
※④の健康記録🟢 防災手帳(器だけ。中身は自分で書く)
※④の常備薬🔴 入っていない

完全に入っているのは、食器とタオルの2つだけでした(判定は当編集部)。

そして、これはメーカーの不備ではありません。同じページに、こう書かれています[1]。

「フード、療法食はローリングストックでいつでも新しいものを準備。」[1]

ケージについても、③で別の商品へリンクしています(「ペット用キャリー・ゲージはこちら」)[1]。

🔴 つまりメーカー自身が、「セットだけでは足りない」と同じページで書いているわけです。

くらすけ

くらすけ

セットの中に入れられないものがある、ってことでつね。

国のリストと並べると、入っていないのは先頭の3つ

環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」(全176ページ)は、42ページ目に持ち出す際の優先順位を示しています[2]。

「優先順位1 動物の健康や命に係わるもの」[2]

その8項目と、アイリスオーヤマのセットを並べます。

環境省 優先順位1(8項目)[2]セットに入っているか
①療法食、薬🔴 入っていない
②ペットフード、水(少なくとも5日分[できれば7日分以上])🔴 入っていない
③キャリーバッグやケージ(猫や小動物には避難時に欠かせないアイテム)🔴 入っていない
④予備の首輪、リード(伸びないもの)🟢 首輪/リードはいぬ用のみ
⑤ペットシーツ🔺 いぬ用のみ
⑥排泄物の処理用具🟢 防臭袋(20枚)/猫砂用スコップ(ねこ用)
⑦トイレ用品(猫の場合は使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部)🔺 折りたたみトイレはある。「使い慣れた猫砂」は商品にできない
⑧食器🟢 ディッシュ(2枚)

🔴 入っていないのは、①②③——リストの先頭3つでした。しかもその3つが載っている段の見出しが「動物の健康や命に係わるもの」です[2]。

ここが、この記事の結論です。

防災セットは「必要なもの」の詰め合わせではなく、「商品にできるもの」の詰め合わせです。

そして、商品にできないものには理由があります。

商品にできない理由該当するもの
個体に紐づく療法食、薬、使い慣れた猫砂、匂いのついたおもちゃ、写真、病歴
期限があるフード、水
大きい・重いキャリーバッグ、ケージ、水のまとめ買い

この3つは、誰が売っても同じです。メーカーを変えても埋まりません。

「写真」は、3社のどこにも出てこなかった

環境省の優先順位2は「モノ」ではなく「情報」で、3項目あります[2]。

  • 飼い主の連絡先と、緊急連絡先・預け先などの情報
  • ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効)
  • ワクチン接種状況、既往症、投薬中の薬情報、検査結果、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報

このうち「ペットの写真」を、3社の売り場で探しました。

🔴 3社とも0件です。「写真」だけでなく、しゃしん/画像/フォト/顔写真/姿の分かる/撮っ/撮影の8語すべてで0件でした(走査は2026年9月21日)[1][3][4]。

⚠️ これは「3社が写真を不要だと言っている」という意味ではありません。今回走査した3ページに、その語が無かったということです。

一方で、情報を書き込む「器」は2社が用意していました。

社何を
アイリスオーヤマ[1]セットに「防災手帳(いぬ用/ねこ用)」を同梱。幅148×高さ210mm(折り畳みサイズ)。「災害時のペット情報と対応手順を記載」
カインズ[4]「うちの子防災手帳」をPDFで無料配布。「緊急時に必要なペットの情報を記入しておける」
防災プロ[3]「手帳」0件。ただし「QRコード迷子札」を同梱(「迷子札」4件)

🔴 器はあります。中身は、自分で書くしかありません。

くらすけ

くらすけ

ぼくの写真、スマホの中にはたくさんあるんでつけどね。紙で持ってないでつ。

買ったあとに、家でやること(順番)

この順番は当編集部の組み立てです。

① 手帳・紙に、写真と連絡先を先に入れる

0円でできて、いちばん抜けやすいところです。環境省が優先順位2に置いているのはこの3つでした[2]。手帳は2社が用意しています[1][4]。

② フードと水を、期限の見える場所に置く

セットに入っていない筆頭です。メーカーが挙げている方法は「ローリングストック」でした[1]。普段のストックと同じ棚に置いて、古いほうから使うやり方です。

③ 療法食と薬は、獣医師に相談してから量を決める

環境省は「特に、療法食などの特別食を必要としているペットの場合は、さらに長期間分の用意が必要である」と書いています[2]。当編集部は、量も期間も判定しません。かかりつけの動物病院にご相談ください。

④ キャリー/ケージを、置ける場所から決める

先に置き場所、あとから大きさです。置き場所の考え方(国が「1か所にまとめろ」とは書いていないこと)は、ペットの防災|備蓄は何日分と、置き場所の分け方にあります。

⑤ ケージを「普段から使う場所」にする

避難のときだけ出す箱にしない、という話です。犬のしつけの「ハウス」とは?意味と置き場所の決め方で扱っています。

費用はいくら?

この記事では、相場を出しません。中身の明細が読み取れたのが1社だけで、同じ土俵で価格を比べられなかったからです。

読み取れた金額だけを書きます。

社読み取れた価格
防災プロ「ペット防災セット」[3]13,750円(税込)。外形310×250×150mm・総重量約2.8kg・バッグ容量約11.6L
カインズ(単品の例)[4]ペット用折りたたみ食器 小398円/大498円/おやつも入れられるウォーターボトル350ml 1,280円
アイリスオーヤマ[1]価格は本文から読み取れなかった(「お買い求めはこちら」のリンク先)

🔴 これは相場ではありません。今回読んだ3ページに書かれていた数字です。

そして、この記事の結論からいくと、金額より先に決めることがあります。セットを買っても、フード・水・薬・ケージは別に用意することになるので、先に置き場所と量が決まっていないと、買った箱が動かせなくなります。

よくある質問

Q. ペットの防災グッズで本当に必要なものは何ですか?(相対需要100・1位)

A. リストそのものは、資料によって項目数が違います。国と自治体6件の比較はペットの防災|備蓄は何日分と、置き場所の分け方にあります。本記事で分かったのは、そのリストのうち「買えないもの」が決まっているということです。療法食・薬/フード・水/キャリーとケージの3つは、今回中身を読み取れたセットに入っていませんでした[1][2]。

Q. おすすめのセットはどれですか?(相対需要34)/ランキングはありますか?(25+6)

A. 🔴 当メディアは、特定の製品に順位を付けません。加えて今回は、3社のうち中身の明細を読み取れたのが1社だけで、比べること自体ができませんでした[1][3][4]。見る観点だけ書きます。①メーカーのチェックリストが同じページにあるか ②入っていないものが明示されているか ③情報を書き込む手帳が付くか、の3つです(この観点は当編集部)。

Q. セットを買えば、それで足りますか?

A. 🔴 足りない前提で作られています。アイリスオーヤマは同じページで「フード、療法食はローリングストックでいつでも新しいものを準備。」と書き、ケージは別商品へリンクしています[1]。メーカー自身が、セットの外に用意するものがあると書いています。

Q. ペットの写真は、なぜリストに入っているのですか?

A. 環境省は優先順位2(情報)に「ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効)」を挙げています[2]。理由までは今回の資料から書けません。ただ、今回走査した売り場3件には「写真」を含む8語が1件もありませんでした[1][3][4]。買い足す形では埋まらない項目だ、とは言えます。

Q. 100均でそろえられますか?(「100均でペット用の防災グッズは?」相対需要4)

A. 今回読んだ3ページに、100円ショップの記述はありませんでした。書けることがないので、書きません。

Q. 犬に防災グッズは必要ですか?(「ペットの犬に防災グッズは必要ですか?」相対需要7・1年以内)

A. 環境省のガイドラインは「指定避難所などにペット用の救援物資が届くまでには時間がかかることがあるため、少なくとも5日分(できれば7日分以上)は用意しておくとよい。」と書いています[2]。日数の考え方はペットの防災|備蓄は何日分と、置き場所の分け方にまとめています。

編集部の結論

  • 🔴 防災セットは「必要なもの」ではなく「商品にできるもの」の詰め合わせです。環境省の優先順位1(8項目)のうち、今回中身を読み取れたセットに入っていなかったのは先頭の3つ——療法食・薬/フード・水/キャリー・ケージでした[1][2]
  • 🔴 メーカー自身が、同じページでそう書いています。「フード、療法食はローリングストックでいつでも新しいものを準備。」[1]
  • 🔴 メーカーのチェックリスト7項目のうち、セットに完全に入っていたのは食器とタオルの2つ[1]
  • 🔴 「ペットの写真」は3社とも0件(表記ゆれ8語で走査)[1][3][4]。一方、書き込む手帳は2社が用意していました[1][4]
  • 🔺 3社を同じ土俵では比べられませんでした。中身の明細が商品ページ本文にあったのは1社だけです[1][3][4]
  • 編集部としては、順番を「①手帳に写真と連絡先 → ②フードと水を期限の見える場所へ → ③療法食と薬は獣医師と量を決める → ④置ける場所からキャリーの大きさを決める → ⑤ケージを普段から使う」と考えます(順番の組み立ては当編集部)
くらすけ

くらすけ

買って終わりじゃなくて、買ってからが始まりなんでつね。

重い物・大きな物をどこに置けるか、玄関から持ち出せる動線があるか、ケージを普段から置ける場所があるか——ここは間取りで変わります。記事で比べられるのはここまでです。図面や写真を見ながらの確認は無料の相談窓口で受け付けています。工事が必要かどうかの切り分けから相談できます。

参考文献・出典

  1. アイリスオーヤマ「災害時に備える:犬・猫・ペットのための防災対策特集」。本文2,458字・読める文字98.1%。セット内容(いぬ用15点/ねこ用15点)と、⑤「動物用避難用品を確保しましょう」の7項目チェックリストの両方が同一ページにある。「写真」を含む8語は0件、「防災手帳」2件、「ローリングストック」1件 https://www.irisohyama.co.jp/emergency-supplies/pet-bousai/ (確認日: 2026年9月21日)
  2. 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」(平成30年2月・全176ページ)。本文96,867字(保存99,756字。差2,889字はページ区切り)・抽出=ok。p.42「ペット用の備蓄品と、持ち出す際の優先順位の例」優先順位1(8項目)/優先順位2(3項目)/優先順位3(6項目)を当枠が直接取得して確認した(既存記事の記載を写していない・CO-092) https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf (確認日: 2026年9月21日)
  3. 防災プロの地震対策ショップ「ペット防災セット」(商品コード PET010・13,750円税込)。本文5,826字・読める文字99.9%。⚠️ 検証あり経路がSSL証明書エラー(CERTIFICATE_VERIFY_FAILED)で、検証なし経路で取得した。「フード」「ペットフード」「療法食」「薬」「食器」「首輪」「リード」「猫砂」「ケージ」および「写真」系8語はすべて0件。走査で出た「5日分」「7日分」「水」「トイレ」は前後を読むと全部が人用商品のナビゲーションだった https://www.pro-bousai.jp/shopdetail/000000000104/ (確認日: 2026年9月21日)
  4. カインズ「ペットの防災グッズ」。本文3,761字・読める文字99.1%。🔺 見えない文字(ZWSP等)が27文字あり、走査の前に取り除いた。「うちの子防災手帳」2件・「ローリングストック」2件(同じ見出しの繰り返し)、「写真」系8語は0件 https://www.cainz.com/contents/pet/pet_bousai.html (確認日: 2026年9月21日)
  5. ラッコキーワード「よくある質問検索」および「サジェストキーワード」=「ペット の 防災 グッズ」(2026年9月21日 実測。よくある質問22HIT・実データ22件・相対需要合計352/サジェスト4HIT・うち3件は月0)。群分けと加算は当編集部 https://rakkokeyword.com/ (確認日: 2026年9月21日)
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この記事を書いた人

メーカーの仕様書やFAQを複数社ぶん並べて、書いてあることの違いを確かめてから記事にしています。「ペット用」と書いてあっても、中身は各社でけっこう違います。工事が要らないなら要らないと書きますし、間違えたら訂正を出して残します。

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