犬の抜け毛の掃除機がけ|床材ごとの向きと順番

犬の抜け毛の掃除機がけ|床材ごとの向きと順番
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編集部は、犬の抜け毛を掃除機で取るときも、先に床材を確かめ、その床材のお手入れ方法に書かれた「向き」でかけることを勧めます。床材メーカーと業界団体のお手入れ方法を並べると、掃除機をかける向きは、フローリングと畳では「目に沿って」、カーペットでは「毛並みと逆」でした。同じ家の中でも、部屋ごとに向きが変わります。

抜け毛は吸引力の問題だと考えがちです。ところが確認したお手入れの資料には、吸引力の話はほとんど出てきません。書かれていたのは、どの順番で、どの向きにかけるかでした。

くらすけ

くらすけ

ぼくの毛、床によって取り方が違うんでつか。フローリングもじゅうたんも同じだと思ってたでつ。

※この記事は、特定の掃除機を勧めるものではありません。掃除機の使い方は、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

目次

先に、順番だけ

床材掃除機の前に掃除機の向き出典
フローリングワイパーや乾いた雑巾でホコリを取る板の目に沿ってサンゲツ[1]
畳—畳の目に沿って、やさしく(DAIKEN は自社の和紙畳について「力を入れずに軽く」)全日本畳事業協同組合[4]・DAIKEN[5]
カーペット—毛並みと逆に東リ[3]・サンゲツ[1][2]

確認した資料に、「犬の毛」を名指しした掃除の手順はありませんでした。ここに並べたのは、床材ごとの日常のお手入れ方法です。犬の抜け毛にもそのまま当てはまるかは、資料からは言い切れません。編集部としては、床材を傷めないことが先なので、まずこの向きを守ることを勧めます。

フローリングは、掃除機の前に何をする?

サンゲツは、フローリングの基本のお手入れを次の順に挙げています[1]。

  1. 床に置かれた物を片付ける
  2. フローリングワイパーでホコリを取り除く
  3. 掃除機をかける

2番目の理由は、こう書かれています。

掃除機をかける前にホコリを取り除いておくことで、掃除機の排気によってホコリが舞い上がるのをできるだけ防ぎましょう。[1]

サンゲツが書いているのはホコリについてです。床に落ちた軽い毛も同じように排気で動くことがある、と編集部は考えます。だから先にワイパーで取る、という順番です。そのうえでサンゲツは「掃除機は板の目に沿ってかけましょう」とし、部屋の隅や壁際などは念入りにかけるよう書いています[1]。

なお、このページは突板(挽板)フローリングとシートフローリングのお手入れを中心に解説したもので、参考として一般財団法人住宅金融普及協会の「フローリングのお手入れ」を挙げています[1]。

クッションフロア・フロアタイルは?

同じサンゲツのページでは、クッションフロアは「ホコリやチリを掃除機で取り除いたのち、固く絞った雑巾で水気を拭く」、フロアタイルは「掃除機やほうきでホコリを取り除き、軽く絞ったモップや雑巾で水拭き」としています[1]。この2つについては、掃除機の向きの記載はありませんでした。

畳は、どの向きにかける?

全日本畳事業協同組合は、畳のお手入れとして次のように書いています[4]。

掃除機は、畳の目にそってやさしくかけてください。 目の中の埃がよく取れ、畳も傷めません。[4]

DAIKEN も、同社の和紙畳の日常のお手入れとして「掃除機は畳の目に沿って力を入れずに軽くかけ」と書いています[5]。乾拭きも畳の目に沿って行うとしています[5]。

畳は、目に沿う向きが、ゴミを取ることと畳を傷めないことの両方の理由になっていました。

全日本畳事業協同組合は、畳の上にカーペットや上敷きを敷くと湿気をこもらせ、カビの原因になり、掃除もしにくくなると書いています[4]。犬の毛が気になって畳に敷物を足す前に、この点は知っておきたいところです。

カーペットは、なぜ逆にかける?

カーペットだけは、向きが逆でした。東リはこう書いています[3]。

電気掃除機は、カーペットの毛並みと逆にかけます。[3]

理由は、毛を起こしてパイルの根元の空気の通りをよくし、ゴミを吸い取るためです[3]。東リは「上から力をいれて押さえつけると、空気の流れが悪くなり、かえってゴミがとれにくくなります。」とも書いています[3]。

サンゲツも、ロールカーペットについて「カーペットの毛並みと逆方向にかけることで、パイルを立ち上げてゴミを吸い取りやすくする」としています[1]。ロールカーペットの日常のお手入れは「週2回の掃除機+月1回の拭き掃除が基本」です[1]。

サンゲツは、同社の住宅用カーペットタイル STYLE KIT+ の掃除機の目安として「同じ場所を2往復しながら1m2当たり20~30秒を目安にゆっくりとかけていきます。」と書いています[2]。この速さの目安は、確認した資料の中でこの製品の1か所だけでした。

東リは同じページで、住宅の床で不潔になりやすい場所の1つに「ペットが生活する場所。特に寝るところやトイレ。」を挙げ、不潔になりやすい場所を知ったうえで掃除の頻度を配分するよう書いています[3]。編集部としては、犬の寝床やトイレのまわりを、掃除機をかける回数を増やす場所の候補にできると考えます。

くらすけ

くらすけ

じゅうたんは毛を起こすように、逆向き。押しつけないほうが取れるんでつね。

回転ブラシは使っていい?

サンゲツは、同社の住宅用カーペットタイル(STYLE KIT+)について「一部商品は特性上遊び毛が発生しやすいため、掃除機の回転ブラシは使用せず、吸引を主体に行ってください。」と書いています[2]。ここでの「遊び毛」は、カーペットの繊維が抜けたもののことです。ほかのカーペットについては、今回の資料に回転ブラシの記載はありませんでした。敷いているカーペットの説明書を確かめてください。

掃除機で取れない毛は、どうする?

サンゲツは、ロールカーペット[1]と、同社の住宅用カーペットタイル STYLE KIT+[2]の両方で、「掃除機では取りにくい」ものとして糸くずや(絡みついた)髪の毛を挙げ、粘着テープを使うよう書いています。

ここで書かれているのは髪の毛で、犬の毛ではありません。ただ、カーペットに絡んだ細い毛が掃除機だけでは残ることがある、という点は同じように起きうると編集部は考えます。掃除機のあとに粘着テープを使う順番を、犬の毛にも試す価値はあると考えます。

そもそも、毛はどこで落とす?

掃除の前に、毛が落ちる場所を決めておく方法もあります。

環境省のガイドラインは、集合住宅での飼育の注意として、犬や猫の毛が布団についた、食事中に毛が入ってきたといった苦情があると書いています[6]。そのうえで、自宅の居室内または指定された場所以外で、毛の手入れ(ブラッシング)を行ってはいけないこと、抜け毛などを排水管に流さないことを挙げています[6]。

ここから編集部が考えた家での工夫は、次のとおりです。

  • ブラッシングは、ベランダなど共用部分ではなく、室内の決まった場所でする
  • その場所は、掃除機をかけやすい床(カーペットや畳でない場所)を選ぶ
  • 取った毛は、排水口に流さずに捨てる

空気中の毛やにおいの対策はペットの空気清浄機はどこに置く?脱臭機との違いと選び方にまとめています。

よくある質問

Q. ロボット掃除機を使ってもいいですか?

A. 床材や商品で変わります。サンゲツは、同社の住宅用カーペットタイル STYLE KIT+ について、ロボット掃除機も使えるとしています[2]。一方 DAIKEN は、同社のフローリングについて、床に砂埃や小さな固形物があるとロボット掃除機がそれを引きずり、ツヤが落ちたり傷がついたりする可能性があること、水拭きタイプのロボット掃除機は床の継ぎ目から液体が入るおそれがありお奨めできないことを書いています[7]。床材とロボット掃除機の両方の説明書を確かめてください。

Q. 毎日かけたほうがいいですか?

A. 全日本畳事業協同組合は、畳について「掃除機でのこまめなお掃除」を求めています[4]。サンゲツはロールカーペットの日常のお手入れを週2回の掃除機としています[1]。犬の毛の量に合わせた回数を示した資料は、今回確認した範囲にはありませんでした。

Q. 抜け毛が少ない床材はありますか?

A. 床材によって抜ける毛の量が変わる、と書いた資料は今回の範囲にはありませんでした。資料に書かれていたのは、床材ごとのお手入れ方法です。床材ごとの違いはペット対応床材7種を比較|滑りにくさ・傷・費用で選ぶにまとめています。

Q. どの掃除機がおすすめですか?

A. 当メディアでは掃除機の順位付けはしていません。床材の説明書で、向きと回転ブラシの可否を確かめてから選んでください。

編集部の結論

編集部は、犬の抜け毛を掃除機で取るときも、床材のお手入れ方法に合わせて向きを変えることを勧めます。(資料は床材の日常のお手入れについて書いたもので、犬の毛を名指ししたものではありません)

  • フローリングは、掃除機の前にワイパーでホコリを取り、板の目に沿ってかける[1]
  • 畳は、畳の目に沿って、やさしくかける[4](DAIKEN は自社の和紙畳について「力を入れずに軽く」[5])
  • カーペットは毛並みと逆にかけ、押しつけない[1][3]。回転ブラシは、使わないよう求める商品がある(STYLE KIT+ の一部商品)[2]
  • 掃除機で取りにくい糸くずや髪の毛には粘着テープ(資料は髪の毛について書いたもの)[1][2]
  • 集合住宅では、ブラッシングは自宅の室内か、管理者に指定された場所で。抜け毛は排水管に流さない[6]

今回確認したのは床材メーカーと業界団体、環境省の公表資料までで、編集部が実際の家で試したものではありません。

くらすけ

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フローリングと畳は目に沿って、じゅうたんは逆向き。部屋ごとに覚えてね。

自分の家の場合はどうなるか

カーペットの部屋で毛が取りきれない、ブラッシングできる場所がない——床材や間取りは家ごとに違います。

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この記事は、公的機関・メーカー等が公表している資料(出典と確認日は本文に記載)を整理したもので、獣医師による診断・治療・投薬などの助言ではありません。ペットの体調や行動で気になることがある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

次に読む

参考文献・出典

  1. サンゲツ「床材を選ぶ際に知っておきたいフローリングの掃除・お手入れ方法」 https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20260220152454.html (確認日: 2026年11月8日)
  2. サンゲツ「STYLE KIT+ 詳しい使い方・お手入れ」 https://www.sangetsu.co.jp/pickup/stylekit/howto/ (確認日: 2026年11月8日)
  3. 東リ「カーペットの基本のお手入れ方法とは?」 https://www.toli.co.jp/faq/carpet/21.html (確認日: 2026年11月8日)
  4. 全日本畳事業協同組合「畳のお手入れ」 https://www.tatami.or.jp/care (確認日: 2026年11月8日)
  5. DAIKEN「畳 日常のお手入れ方法」 https://www.daiken.jp/tatami/maintenance/care_daily.html (確認日: 2026年11月8日)
  6. 環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(平成22年2月・PDF p.15「集合住宅における飼育の注意事項」) https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2202.pdf (確認日: 2026年11月8日)
  7. DAIKEN「愛犬が快適に過ごせるフローリング」 https://www.daiken.jp/buildingmaterials/flooring/dog/ (確認日: 2026年11月8日)
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この記事を書いた人

メーカーの仕様書やFAQを複数社ぶん並べて、書いてあることの違いを確かめてから記事にしています。「ペット用」と書いてあっても、中身は各社でけっこう違います。工事が要らないなら要らないと書きますし、間違えたら訂正を出して残します。

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