「猫ケージを手作りしたいのですが、強度はどのくらいですか?」
これが、この言葉で実際に打ち込まれている質問の1位でした(相対需要100・実測3件中)[8]。
そこで編集部は、作り方を紹介する前に、材料の側にいくつと書いてあるのかを数えました。
結果は、6つの材料のうち、数値が書かれていたのは3つだけ。しかも数値が無いのは、いちばん力がかかるつなぎ目のほうでした[1][2][3][4][5][6]。
検索されているのは「作り方」ではなく「何で作るか」だった
サジェスト47件を中身で分けると、こうなりました(分類と集計は当編集部)[8]。
| 何を含む語か | 例 | 月間検索数の合計 |
|---|---|---|
| 材料名 | カラーボックス320/すのこ140/ワイヤーネット110/木製90/ダンボール50 | 710 |
| 店名・価格帯 | セリア320/ダイソー210/100均60 | 590 |
| 部位 | 棚板170/ステップ140 | 310 |
| 見た目 | おしゃれ210 | 210 |
| 作り方 | 猫 ケージ 手作り 作り方10 ほか | 40 |
「作り方」を含む語は合計40しかありません。探されているのは手順ではなく、どの材料なら使えるのかでした(読み取りは当編集部)。
くらすけ
作り方より先に「これで大丈夫?」を知りたいってことでつね。ぼくが上に乗るんでつから、そこは大事でつ。
数値が書かれていた材料は、6つのうち3つだった
今回確認したのは、サジェストに名前が出ていた材料と部品です。
| 材料・部品 | 公表されている耐荷重 | 出典 |
|---|---|---|
| ダイソー ワイヤーネット(62×40cm) | 3kg(※測定値。保証値ではない) | [1] |
| ダイソー ワイヤーネット専用連結ジョイント | 記載なし(本文23,231字に「耐荷重」0件) | [2] |
| ダイソー 桐すのこ(33×50cm) | 記載なし(本文23,016字に「耐荷重」0件) | [3] |
| セリア ワイヤーラティス用ジョイント/スタンド | 記載なし(公式の商品紹介ページ1,678字に0件) | [6] |
| ニトリ 連結できるNカラボ レギュラー3段(棚板1枚) | ダボ固定10kg/木ネジ固定20kg | [4] |
| アイリスオーヤマ カラーボックス CX-3(棚板1枚) | 約30kg(全体 約80kg) | [5] |
「0件」は、ページの本文を取得して字数を確かめたうえで数えています(すのこのページは23,016字あり、「耐」の2件はどちらも売り場のナビにある「耐熱ガラス保存容器」でした)[3]。
数値そのものより、編集部が引っかかったのは並び方です。
面(ネット・棚板)には数値があり、つなぐ部品には無い。ケージは面だけでは立ちません。面と面をつないではじめて箱になります。力がかかるのは、面よりもつなぎ目です(読み取りは当編集部)。
唯一の数値「3kg」には、ただし書きが付いていた
ダイソーのワイヤーネットの商品情報は、こう書かれています。
耐荷重量:3kg。※数値は測定値です。保証値ではありません。[1]
同じページに、鉄線の太さも書かれています。Φ1.6mm(外枠3.9mm)/材質はスチール(粉体塗装)[1]。
「3kgまで保証します」ではなく「測ったら3kgでした」という書き方です。編集部としては、この一文があること自体は誠実だと考えます(判断は当編集部)。ただし、設計の根拠として使える数字ではありません。
面積をそろえると、市販のケージの棚板と4.5倍ひらいた
数字を並べるだけでは比べられないので、面積で割りました(計算は当編集部)。
| 面のサイズ | 面積 | 耐荷重 | 1㎡あたり | |
|---|---|---|---|---|
| ダイソー ワイヤーネット[1] | 62×40cm | 0.248㎡ | 3kg | 12.1kg/㎡ |
| アイリスオーヤマ スリムキャットケージの棚板[7] | 285×390mm | 0.111㎡ | 6kg | 54.0kg/㎡ |
| ニトリ Nカラボの棚板(ダボ固定)[4] | 39×28cm | 0.109㎡ | 10kg | 91.6kg/㎡ |
| ニトリ Nカラボの棚板(木ネジ固定)[4] | 39×28cm | 0.109㎡ | 20kg | 183.2kg/㎡ |
| アイリスオーヤマ CX-3の棚板[5] | 39×27.5cm | 0.107㎡ | 30kg | 279.7kg/㎡ |
ワイヤーネットは面積が2.23倍広いのに、耐荷重の数値は市販ケージの棚板の半分でした(計算は当編集部)[1][7]。1㎡あたりに直すと約4.5倍の差です。
⚠️ この比較には限界があります。メーカーが同じ条件で測っているとは限らず、測り方(荷重のかけ方・時間)はどのページにも書かれていませんでした[1][4][5][7]。「ワイヤーネットは4.5倍弱い」と断定はできません。言えるのは、公表されている数値をそろえて並べると、この差になるということだけです。
猫が飛び乗ったときにかかる力が体重と同じかどうかも、今回確認した資料からは判断できませんでした。市販ケージ側の耐荷重の読み方は猫の大型ケージ|大きい猫に合う寸法と入口の見方にまとめてあります(どのページにも「体重◯kgまで」という書き方は無いという結果でした)。
同じ「カラーボックス」でも、10kg・20kg・30kgと動く
サジェストでいちばん多い材料はカラーボックス(月320)です[8]。
ここも数値がそろいませんでした。
| 製品 | 棚板1枚あたり | 材質 |
|---|---|---|
| ニトリ 連結できるNカラボ レギュラー3段[4] | ダボ固定10kg/木ネジ固定20kg | パーティクルボード(棚板の厚さ12mm) |
| アイリスオーヤマ カラーボックス CX-3[5] | 約30kg(全体 約80kg) | プリント化粧パーティクルボード(背板MDF) |
同じ製品でも、固定方法を変えるだけで10kg→20kgと2倍になります[4]。これは編集部が今回いちばん実感した点です。強さを決めているのは材料だけではなく、留め方でした。
アイリスオーヤマ側の説明にも「パーティクルボードの一枚板を使用しているので、耐荷重約80kgととっても丈夫!ネジや釘も使えます。」とあります[5]。ネジが使えるかどうかが、そのまま強度の話になっています。
つなぎ目の注意書きは、強度ではなく「確認と交換」だった
数値が無いジョイント側に、何が書かれているかも読みました。
直径5mm前後のワイヤーに適合します。
ワイヤーの太さにより動きが固くなったり緩くなったりします。
使用する前に、しっかり固定されているか確認してください。
変形・破損したものは使用しないでください。[2]
材質は本体ABS樹脂/ネジはスチール、単品サイズは3×2.8×1.3cmです[2]。
一方、ネット側の外枠は3.9mm[1]。「5mm前後に適合」と書かれた部品に、3.9mmの枠を通すことになります。適合しないという意味ではありませんが、同じページに「太さにより緩くなる」と書かれている以上、組んだあとに緩みが出る前提で見るのが妥当だと考えます(判断は当編集部)。
つまり、つなぎ目については「何kgまで」ではなく「使う前に毎回確認する」という管理の話として書かれているわけです(読み取りは当編集部)。
くらすけ
数字が無いところは「ときどき見てね」ってことでつね。ぼくは自分でネジを締められないでつから、そこは人の仕事でつ。
商品説明の用途に、生き物は入っていない
もうひとつ、確認しておいたほうがよい点があります。
ダイソーのワイヤーネットの商品説明に書かれている用途は、2つだけです[1]。
●組み合わせてカゴや棚に!
●吊り下げて道具の収納に!
動物を入れる用途は書かれていません。
念のため、同じページの「ペット」22件・「動物」4件は1件ずつ前後を読みました。全部が売り場のナビゲーション(ペット用品/ペットハウス・エサ皿/小動物用品 など)で、この商品の用途説明ではありませんでした(当編集部の実測)[1]。
これは「使ってはいけない」という意味ではありません。メーカーが想定していない使い方になる、という事実です。何かあったときに、想定用途の外だったと判断される可能性はあります(読み取りは当編集部)。
自分の家でどう決めるか
編集部としては、次の順番を勧めます(判断は当編集部)。
- 猫が乗る面と、乗らない面を分ける。乗る面(棚・床・ステップ)だけは数値のある材料にする。ワイヤーネットは3kg/カラーボックスの棚板は10〜30kg[1][4][5]
- 留め方を先に決める。ニトリの棚板はダボ10kg/木ネジ20kg[4]。同じ板でも留め方で2倍です
- つなぎ目の数を減らす設計にする。数値が公表されているのは面だけで、ジョイントには無いためです[1][2][6]
- 組む前に、外枠の太さとジョイントの適合を確認する(今回の例では外枠3.9mm/適合5mm前後)[1][2]
- 使う前に毎回、緩みと変形を見る[2]。これは作るときの作業ではなく、使い続けるあいだの作業です
- 高さを出すなら、市販品と比べる。市販の猫ケージの棚板は1枚あたり6kgです[7]。寸法と入口の見方は猫の大型ケージへ
- 壁や柱に固定するなら、下地を確認する。方法は壁の下地補強|キャットステップを安全に付ける位置と方法にまとめてあります
費用はいくら?
材料そのものは安く手に入ります。ダイソーのワイヤーネット(62×40cm)は単品で販売されており、桐すのこ(33×50cm)も同様です[1][3](価格は変動するため、金額は書きません)。
一方、ニトリ/アイリスオーヤマのカラーボックスは組み立て式の家具で、CX-3の製品重量は約8.4kg(一部カラー約9.5kg)です[5]。手作りといっても、重さのある家具を部屋に積むことになります。
工事が要るかどうか(壁に固定する、床を補強する)は、家の下地と間取りで変わります。一例を「相場」のようには書けません。
よくある質問
Q. 猫ケージを手作りしたいのですが、強度はどのくらいですか?(相対需要100・実測1位)[8]
材料によって、公表されている数値がまったく違いました。ワイヤーネットは3kg(※測定値であり保証値ではない)[1]、ニトリのカラーボックスの棚板はダボ固定10kg/木ネジ固定20kg[4]、アイリスオーヤマのカラーボックスの棚板は約30kg[5]です。すのこと、ネットをつなぐジョイントには数値の記載がありませんでした[2][3][6]。数値が無い部分を、数値のある部分と同じように扱わないことを勧めます(判断は当編集部)。
Q. ダンボールで猫ケージを手作りするには?(相対需要67・実測2位)[8]
今回確認した範囲に、ダンボールの耐荷重を公表している資料はありませんでした。そのため、編集部として作り方を示すことはできません。言えるのは、数値が公表されている材料(ワイヤーネット3kg・カラーボックスの棚板10〜30kg)と同じ前提では扱えないということだけです[1][4][5]。短期間の仕切りや目隠しと、猫が乗る面は分けて考えるほうが安全だと考えます(判断は当編集部)。
Q. 猫ケージの手作りサイズは?(相対需要1)[8]
手作りの寸法を示した公的な基準は、今回確認した資料にはありませんでした。参考になるのは市販品の寸法で、アイリスオーヤマ スリムキャットケージは745×470×1,335mm(2段)/745×470×2,000mm(3段)、棚板は285×390mmです[7]。寸法の決め方は猫の大型ケージ|大きい猫に合う寸法と入口の見方と猫のケージの置き場所|高さで決まる窓際・リビングの選び方にまとめてあります。
Q. 100均の材料で作るのは、やめたほうがいいですか?
やめるべきだとは書きません。確認できたのは、①ワイヤーネットには3kgという数値がある(ただし保証値ではない)②つなぐジョイントには数値が無い③商品説明の用途に動物は入っていない——この3つです[1][2]。猫が乗る面に使うのか、乗らない面(仕切り・扉・カバー)に使うのかで、判断は変わると考えます(判断は当編集部)。
Q. 手作りと市販品、どちらが丈夫ですか?
今回の資料からは比較できませんでした。メーカーが同じ条件で測っているとは限らず、測り方はどのページにも書かれていません[1][4][5][7]。公表値を面積でそろえると12.1kg/㎡と54.0kg/㎡になりますが(計算は当編集部)、これは測り方が同じだった場合の比較です。
編集部の結論
- 🔴 材料6つのうち、公表耐荷重があったのは3つだけ(ワイヤーネット3kg/Nカラボ10・20kg/CX-3 約30kg)[1][4][5]
- 🔴 数値が無いのは、すのこ・ワイヤーネット用ジョイント・ワイヤーラティス用ジョイント。つなぎ目の側だった[2][3][6]
- 🔴 唯一の数値3kgには「測定値です。保証値ではありません」と明記されていた[1]
- 🔴 面積でそろえると 12.1kg/㎡ と 54.0kg/㎡。ただし測り方は公表されていない(計算は当編集部)[1][7]
- 🔴 同じカラーボックスでも、ダボ固定10kg/木ネジ固定20kgで2倍動く。強さを決めているのは留め方でもある[4]
- 🔴 ジョイントの注意書きは「使用前に固定を確認」「変形・破損したものは使用しない」で、強度の数値ではなかった[2]
- 🔴 商品説明の用途は「カゴや棚」「道具の収納」の2つで、動物は入っていない(ページ内の「ペット」22件は全部が売り場のナビ・当編集部の実測)[1]
- 🔴 検索されているのは作り方(合計40)ではなく、材料名と店名(合計1,300以上)だった(分類と集計は当編集部)[8]
- 編集部としては、「猫が乗る面」だけでも数値のある材料と留め方にすることを勧めます(判断は当編集部)
記事だけでは決められないのは、「作ったものを、うちのどこに置いて、何に固定するか」です。壁に留めるなら下地の位置、床に置くなら床の水平と傷、高さを出すなら天井・照明・エアコンとの干渉が関わります。
自宅の場合どうなるか分からない場合は、写真などを見ながら確認できます。
次に読む
- 猫の大型ケージ|大きい猫に合う寸法と入口の見方
- 猫のケージの置き場所|高さで決まる窓際・リビングの選び方
- 猫のおしゃれなケージ|素材・高さ・置き場所の決め方
- 壁の下地補強|キャットステップを安全に付ける位置と方法
- キャットウォークDIYと業者依頼を比較|費用・強度・安全性で決める
参考文献・出典
- ダイソー(大創産業)ダイソーネットストア「ワイヤーネット(約 62cm×40cm、マットホワイト)」商品ページ
– https://jp.daisonet.com/products/4550480410975 (確認日 2026-09-15・本文23,342字・読める文字99.9%・「耐荷重量:3kg。※数値は測定値です。保証値ではありません。」)
- ダイソー(大創産業)ダイソーオンラインショップ「連結ジョイント(オフホワイト、4個)」商品ページ
– https://jpbulk.daisonet.com/products/4549131171938 (確認日 2026-09-15・本文23,231字・読める文字99.9%・「耐荷重」0件)
- ダイソー(大創産業)ダイソーネットストア「桐すのこ」商品ページ
– https://jp.daisonet.com/products/4549131788921 (確認日 2026-09-15・本文23,016字・読める文字99.9%・「耐荷重」0件)
- ニトリ「連結できるNカラボ レギュラー 3段(ホワイトウォッシュ)」商品ページ
– https://www.nitori-net.jp/ec/product/8842173s/ (確認日 2026-09-15・本文1,367字・読める文字99.0%・棚板1枚あたり ダボ固定10kg/木ネジ固定20kg)
- アイリスオーヤマ アイリスプラザ「カラーボックス 3段 CX-3」商品ページ
– https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=K256030F (確認日 2026-09-15・本文28,446字・読める文字99.3%・棚板1枚あたり約30kg/全体約80kg)
- セリア(Seria)公式サイト「ディスプレイ&組み合わせ収納」商品紹介ページ
– https://www.seria-group.com/products/interior_display.html (確認日 2026-09-15・本文1,678字・読める文字99.7%・ワイヤーラティス用ジョイント/スタンドの記載あり・「耐荷重」0件)
- アイリスオーヤマ「スリムキャットケージ」商品情報(公式サイト)
– https://www.irisohyama.co.jp/products/pet-supplies-pet-food/pet-supplies/cat-cage/slim-cat-cage (確認日 2026-09-15・本文2,846字・読める文字99.5%・棚板1枚あたり6kg・棚板サイズ285×390mm)
- ラッコキーワード(ライトプラン)サジェストキーワード47件/よくある質問検索3件(2026-09-15 実測・当メディア取得)

