「犬 吠える やめさせる」で検索されている語を18行取って分けたところ、道具の名前がついた語が、場面の語の4.6倍ありました[1]。
| 内訳(月間検索数) | 合計 | |
|---|---|---|
| 道具 | アプリ 1,300/グッズ 590/音 90/超音波 10/音楽 10/首輪 10/口輪 10/スプレー 0 | 2,020 |
| 場面 | 夜中 390/散歩 30/チャイム 20/来客 0 | 440 |
ところが、同じ言葉で質問している人は、道具を聞いていませんでした。
実際に打ち込まれている質問を75件取って数えると、道具を名指しした質問は3件・需要の4.6%だけ[1]。最大の群は「場面を書いていない質問」で、20件・30.1%でした。
買うものを探す入口と、口に出す困りごとが、別のところを向いています。
この記事では、道具を買う前に、家の側で決まることを順番にします。
くらすけ
「吠えるのをやめさせたい」って言うとき、何に吠えてるかは言ってないんでつね。
先に、数字だけ
| 調べたこと | 結果 |
|---|---|
| 検索窓で探されているもの | 道具(月2,020)が場面(月440)の4.6倍[1] |
| 質問文で聞かれているもの | 🔴 道具は3件・4.6%だけ[1] |
| 質問の最大群 | 場面を書いていない質問 20件・30.1%[1] |
| 国の基準の「用具」「器具」「機器」「首輪」 | 🔴 すべて0件[2] |
| 法律の「用具」「器具」「首輪」「口輪」 | 🔴 すべて0件[3] |
| 基準が書いている目標 | 「所有者等の制止に従うよう訓練に努めること」[2] |
| 「口輪」が基準に出てくる場面 | 危険犬の屋外運動(吠えの話ではない)[2] |
| 家の中で解けない質問 | 6件・4.4%(散歩中・外に向かって)[1] |
アプリ・超音波・首輪——「やめさせる」で探されているのは、ほとんど道具だった
検索窓に打ち込まれている語は、はっきり道具に寄っています[1]。
| 語 | 月間検索数 | SEO難易度 |
|---|---|---|
| 犬 吠える やめさせる アプリ | 1,300 | 49 |
| 犬 吠える やめさせる グッズ | 590 | 34 |
| 犬 吠える やめさせる方法 | 590 | 37 |
| 犬 夜中 吠える やめさせる | 390 | 34 |
| 犬 吠える やめさせる 音 | 90 | 35 |
| 犬 吠える やめさせる トレーナー | 70 | 26 |
| 犬 吠える やめさせる 超音波 | 10 | 34 |
| 犬 吠える やめさせる 首輪 | 10 | — |
| 犬 吠える やめさせる 口輪 | 10 | — |
「アプリ」は月1,300で、主軸の「犬 吠える やめさせる」(月1,300)と同じ大きさです[1]。
ところが、質問している人は道具を聞いていない
同じキーワードで、実際に打ち込まれている質問文を75件取りました。相対需要の合計は1,409です[1]。規則を決めて群に分けると、こうなります(群分けは当編集部)。
| 群 | 件数 | 需要 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 場面を書いていない | 20 | 424 | 30.1% |
| 時間帯(夜・夜中・早朝) | 12 | 265 | 18.8% |
| 方法・訓練の一般 | 8 | 197 | 14.0% |
| 人・来客・チャイム | 10 | 162 | 11.5% |
| 留守番・ケージ | 4 | 87 | 6.2% |
| 犬種・月齢(柴犬・子犬など) | 6 | 82 | 5.8% |
| 家の外(散歩中・外に向かって) | 6 | 62 | 4.4% |
| 道具 | 3 | 65 | 🔴 4.6% |
| 他の犬 | 3 | 42 | 3.0% |
| 音・物音 | 3 | 23 | 1.6% |
上位3件は、こうです[1]。
- 犬がずっと吠えるのをやめさせるにはどうしたらいいですか?(100)
- 犬が吠えるのをやめさせる方法はありますか?(100)
- 犬が吠えるのをやめさせるには?(86)
どれも、何に吠えているかを書いていません。
編集部としては、ここが道具に手が伸びる理由だと考えます。場面が決まっていないと、「全部に効くもの」を探すしかありません。
くらすけ
全部に効くものを探すと、全部に効くって書いてあるものが見つかるでつ。
国の資料は、道具について何を書いているか
では、公的な資料は道具について何と言っているのか。当編集部は2つの文書を当たりました。
① 環境省の告示
「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(平成14年環境省告示第37号・最終改正 令和4年環境省告示第54号)です[2]。全5ページ・抽出7,568字。
NFKC 正規化して数えた結果は、こうでした。
| 語 | 件数 |
|---|---|
| 用具 | 🔴 0 |
| 器具 | 🔴 0 |
| 機器 | 🔴 0 |
| 首輪 | 🔴 0 |
| 口輪 | 1 |
| (対照)しつけ | 3 |
| (対照)訓練 | 3 |
| (対照)鳴き声 | 2 |
道具の語が、ほぼ入っていません。
② 法律の側
動物の愛護及び管理に関する法律の全文(46,067字)でも同じでした[3]。
| 語 | 件数 |
|---|---|
| 用具/器具/首輪/口輪 | 🔴 すべて0 |
| しつけ | 🔴 0 |
| 機器 | 2(2件ともマイクロチップの定義) |
| (対照)訓練 | 4 |
2つ合わせて53,635字。吠えをやめさせる道具の名前は、1つも出てきませんでした(当編集部の実測)。
🔴 これは「道具に効果が無い」という意味ではありません。国の文書が道具について書いていない、というだけです。効くかどうかは、この2つの文書では判定できません。
なお、告示に「吠」という字が0件であることは、犬が吠えるしつけ|何に吠えているかの見分け方で先に実測しています。本記事が新しく数えたのは、道具側の4語です。
代わりに書かれていたのは「制止に従う」
では、告示は何を求めているのか。第4「犬の飼養及び保管に関する基準」の4項を、そのまま引用します[2]。
犬の所有者等は、適当な時期に、飼養目的等に応じ、人の生命、身体及び財産に危害を加え、並びに人に迷惑を及ぼすことのないよう、適正な方法でしつけを行うとともに、特に所有者等の制止に従うよう訓練に努めること。
🔴 目標として書かれているのは「吠えないこと」ではなく、「制止に従うこと」です。
同じ告示の第3「共通基準」の1「健康及び安全の保持」(2)には、方法についての線も引かれています[2]。
また、家庭動物等の訓練、しつけ等は、その種類、生態、習性及び生理を考慮した適切な方法で行うこととし、みだりに、殴打、酷使すること等は、虐待となるおそれがあることを十分認識すること。
この線の具体名——どの手法が学会で名指しされているか——は犬のしつけでやってはいけないこと|家の側の準備で扱っています。本記事では踏み込みません。
「口輪」が出てくる場所
告示で「口輪」が出てくるのは1か所だけで、吠えの話ではありませんでした[2]。
危険犬の所有者等は、当該犬の行動を抑制できなくなった場合に重大な事故を起こさないよう、道路等屋外で運動させる場合には、必要に応じて口輪の装着等の措置を講ずること。
ここでいう危険犬は、同じ告示で「大きさ及び闘争本能にかんがみ人に危害を加えるおそれが高い犬」と定義されています[2]。
月10で「犬 吠える やめさせる 口輪」と検索されていますが、国の基準が口輪を置いているのは、屋外での危害防止の文脈です(照合は当編集部)。
場面を決めないと、家の側の打ち手が決まらない
質問75件を場面で分けた結果を、家の中で手を打てるかどうかで並べ直します(振り分けは当編集部)。
| 場面 | 需要 | 家の側でできること | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| 人・来客・チャイム | 162 | 視線と音の経路を切る | 犬が吠える理由|通行人・来客と、家でできる対策 |
| 夜・夜中・早朝 | 265 | 夜だけ出ている刺激を探す | 犬が夜中に吠える|夜だけ起きる刺激と切り分けの順番 |
| 留守番・ケージ | 87 | 出かける前の家の状態を見る | 犬の留守番|出かける前に家で見る5か所 |
| 場面を書いていない | 424 | まず何に吠えているかを分ける | 犬が吠えるしつけ|何に吠えているかの見分け方 |
| 方法・訓練の一般 | 197 | 無視の前にできることを見る | 犬が吠えるのを黙らせたい|無視より先に家でできること |
| 近所から言われそう | — | 苦情が入る前の順番 | 犬が夜中に吠えると近所迷惑?苦情の前に家ですること |
| 散歩中・外に向かって | 62 | 🔴 家の側では解けない | 当メディアでは扱えません |
🔴 家の外の場面は、当メディアの守備範囲ではありません。散歩中のことは、獣医師や、犬の行動を専門に扱う人に相談してください。
音そのものを減らしたいなら、話が変わる
ここまでは「吠える行動」の話でした。「音が外に出るのを減らしたい」なら、まったく別の工事の話になります。
| やりたいこと | 向かう先 |
|---|---|
| 吠える回数を減らしたい | しつけ・場面の切り分け(上の表) |
| 音が外に漏れるのを減らしたい | 犬の鳴き声の防音対策/内窓で犬の鳴き声はどこまで静かになる? |
| ケージまわりだけ抑えたい | 犬のケージの防音カバーは効果ある? |
この2つを一緒にすると、どちらも中途半端になります。検索の入口が同じ「やめさせる」なので混ざりやすいところです。
家の側で先にできることの順番
当編集部の整理です(根拠は上の[1][2]、および各リンク先の記事)。
- 1週間、吠えた時刻と、そのとき家で何が起きていたかだけ書き出す(何に吠えているかが決まらないと、打ち手が選べません)
- 場面が決まったら、上の表の行へ進む(時間帯・人・留守番で、見る場所が違います)
- 家の外の場面だと分かったら、家の工事では解けないと判断する
- 音の大きさが問題なら、しつけではなく防音の記事へ
- 道具を検討するのは、場面が決まったあと
🔴 1〜4はお金がかかりません。道具は、場面が決まっていないと「どれが効いたか」も分かりません。
費用はいくら?
道具の価格を、当編集部は比較していません。当メディアでは実物を購入しておらず、効果の比較もできないためです。
費用が出るのは、音の側に進んだときです。工事の費用感は犬の鳴き声の防音対策と内窓の記事にまとめています。
なお、検索語には「トレーナー」(月70)も出ています[1]。人に頼む側の選択肢がある、ということです。費用は依頼先によって変わるため、当編集部では金額を書きません。
よくある質問
実測した75件から、需要の大きいものに答えます[1]。
Q. 犬がずっと吠えるのをやめさせるにはどうしたらいい?(需要100・同率1位)
A. 「ずっと」が何分なのかを、まず書き出してください。告示にも法律にも、継続時間の分数の定めはありません。見分け方の記事の判定表から場面を決めるのが先です。
Q. 犬が吠えるのをやめさせる音は?(需要50・道具の質問で最多)
A. 当編集部は特定の音・機器を勧めていません。国の告示と法律には、音を使う道具の記載がありません[2][3]。記載が無いことは、効く・効かないの判定ではありません。
Q. 首輪や口輪でやめさせられる?(サジェスト各月10)
A. 告示で口輪が出てくるのは、危険犬を屋外で運動させる場合の1か所だけです[2]。吠え対策として書かれてはいません。首輪は告示・法律とも0件です[2][3]。
Q. 夜だけ吠える。(時間帯の群 需要265)
A. 夜だけ出ている刺激を探す話になります。夜中の記事に切り分けの順番があります。
Q. 散歩中に吠える。(家の外の群 需要62)
A. 🔴 家の側では解けません。当メディアは住まいの記事しか扱えないため、獣医師や犬の行動を専門に扱う人にご相談ください。
Q. 無視すればいい?
A. 無視の記事で、資料が実際に何を置いているかを確認しています。
編集部の結論
調べる前、編集部は「やめさせる、で探している人は、すぐ道具に行くのだろう」と思っていました。半分当たって、半分外れました。
- 検索窓では、道具の語が場面の語の4.6倍[1]
- 口に出す質問では、道具は4.6%しかない[1]
- 最大の群は「場面を書いていない質問」で30.1%[1]
- 国の告示と法律を合わせて53,635字に、道具の名前は0件[2][3]
- 代わりに書かれていたのは「所有者等の制止に従うよう訓練に努めること」[2]
入口では道具を探しているのに、困りごとの中身はまだ場面が決まっていない——これが、実測で見えたことです。
編集部としては、1週間の書き出しが最初の一手だと考えます。時刻と、そのとき家で起きていたこと。それだけで、上の表のどの行に進むかが決まります。道具を選ぶのは、そのあとでも遅くありません。
※本記事は住まいづくりの観点から一般的な情報を提供するものであり、個々のペットの診断・治療に代わるものではありません。歩き方や行動に気になる変化がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
吠える声がどこから外へ出ているかは、窓・壁・ドアの造りで変わります。「しつけの話なのか、音を止める工事の話なのか」の切り分けから、無料で相談できます。
参考文献・出典
- ラッコキーワード(ライトプラン)よくある質問検索75件/サジェストキーワード18行(2026-09-18 実測・当メディア取得。主軸KW「犬 吠える やめさせる」)
– 群分けと合計は当編集部が規則を決めて機械集計したもの(集計スクリプト: `.tmp/g29_measure.py`)
- 環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(平成14年環境省告示第37号・最終改正 令和4年環境省告示第54号)
– https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/laws/nt_r02_21_1.pdf (確認日 2026-09-18・全5ページ・抽出7,568字を当編集部が取得して確認。「用具」0件・「器具」0件・「機器」0件・「首輪」0件/対照「しつけ」3件・「訓練」3件・「鳴き声」2件)
– 第3 共通基準 1「健康及び安全の保持」(2)(訓練・しつけの方法と虐待の線)/第4 犬の飼養及び保管に関する基準 3・4・5・6
- 動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)
– https://laws.e-gov.go.jp/law/348AC1000000105 (確認日 2026-09-18・本文46,067字を当編集部が取得して確認。「用具」0件・「器具」0件・「首輪」0件・「口輪」0件・「しつけ」0件/「機器」2件はいずれもマイクロチップの定義)
– 第7条(動物の所有者又は占有者の責務等)第1項・第7項

